【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

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【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

セルロースファイバー断熱材の魅力とは? – 特徴・他断熱材との違い・施工事例 –

セルロースファイバー断熱材の魅力とは? - 特徴・他断熱材との違い・施工事例 -

セルロースファイバー断熱材とは

住宅の断熱性能を高めたいと考えたとき、多くの方が気にするのが「安全性」「環境への配慮」「性能のバランス」ではないでしょうか。セルロースファイバーは、これらのポイントをすべて兼ね備えた自然素材系の断熱材として、近年注目が集まっています。ここでは、セルロースファイバーの基本情報として、原材料や製造方法、歴史、施工方法について詳しくご紹介します。


セルロースファイバーの原材料と製造プロセス

セルロースファイバーとは、新聞紙などの再生紙を細かく粉砕し、防虫・防カビ・耐火対策のホウ酸処理された断熱材

セルロースファイバー断熱材は、新聞紙などの再生紙を主原料とするリサイクル由来の自然素材です。この古紙を細かく粉砕し、繊維状に加工することで、空気をたっぷりと含んだ断熱材となります。

さらに重要なのが、防虫・防火対策として行われるホウ酸処理です。ホウ酸は人体には安全でありながら、シロアリやゴキブリなどの害虫、さらにはカビの発生を抑える効果があります。また、難燃性も高めるため、火災対策の観点からも安心できる素材です。

製造〜施工までの流れ

  1. 回収された新聞紙を乾燥・粉砕
  2. 繊維状に加工し、ホウ酸処理を実施
  3. 製品化されたセルロースファイバーを専用の機械で現場に吹き込み施工

このように、原料の選定から施工に至るまで、環境性・安全性・施工性のバランスが取れた断熱材であることがわかります。


歴史と利用実績

セルロースファイバーは決して新しい技術ではありません。発祥は20世紀初頭のアメリカで、すでに100年以上の歴史を持っています。欧米、とくにアメリカやスウェーデン、フィンランドといった寒冷地では、断熱材の定番として広く利用されてきました。

実績のある素材という点では、公共施設や学校、エコハウス、病院などにも使用されている事例が多く、信頼性の高さを物語っています。日本でも2000年代以降、環境意識の高まりとともに採用されるケースが増えています。


普及の背景

なぜ今、セルロースファイバーが再び注目されているのでしょうか。その背景には、以下のような社会的ニーズの変化があります。

  • 省エネ住宅の推進:冷暖房にかかるエネルギー消費を抑える断熱性能が評価されている
  • カーボンニュートラル社会の実現:再生紙を使った製品として、環境負荷の少なさが支持されている
  • 住環境の快適性の重視:断熱性だけでなく、調湿性・防音性も備えた多機能性が求められている

また、国の「断熱リフォーム支援事業」や地方自治体の補助金制度の対象として採用されることも多く、導入しやすさが向上していることも、普及を後押ししている要因のひとつです。


施工方法と一般的な使用箇所

セルロースファイバー断熱材を天井裏に施工している様子

セルロースファイバーの施工は、主に「ブローイング工法(吹込み工法)」という方法で行います。これは、専用の機械で断熱材を空気とともに吹き込むことで、隙間なく充填する施工方法です。複雑な構造や細かな隙間にも対応できるのが大きな特長です。

使用される主な箇所

セルロースファイバー断熱材の一般的な使用箇所

  • 天井裏:最も熱が逃げやすい箇所。夏の暑さ・冬の寒さ対策に効果大
  • 壁の内部:外気との接触面に断熱層を作ることで、室温を安定させる
  • 床下:底冷えの防止、1階の冷気対策として有効

新築住宅はもちろん、既存住宅のリフォームにも対応可能です。とくにリフォームでは、床下や天井裏に吹き込むことで、大掛かりな解体工事をせずに断熱性能を向上させることができるため、コストや工期を抑えた改善が可能です。

 

セルロースファイバー断熱材のメリット

断熱リフォームを検討する際、どの断熱材を選ぶかは住まいの快適性に直結します。セルロースファイバーは、単なる断熱材にとどまらず、断熱・防音・調湿・安全性・環境性の5つの性能を備えた多機能素材です。この章では、それぞれの特長について詳しく見ていきましょう。


高い断熱性能

セルロースファイバー断熱材のメリット_高い断熱性能

セルロースファイバーが持つ最大の特長のひとつが、熱を逃がさない高い断熱性能です。

セルロースファイバーの熱伝導率はおよそ0.040W/m・K前後と、他の一般的な断熱材(グラスウールやロックウールなど)と同等か、それ以上の性能を持っています。ただし、性能を支えるのは数値だけではありません。

この素材は、繊維同士が絡み合った多孔質構造によって、空気を大量に含む層を形成します。空気は熱を伝えにくいため、この構造そのものが断熱性能を発揮します。また、隙間なく吹き込む「ブローイング工法」によって、柱の周囲や狭い空間にも充填でき、施工ムラの少ない気密性の高い仕上がりになるのも大きなメリットです。

たとえば長野県内のある住宅では、天井裏と床下にセルロースファイバーを施工した結果、冬場の室温が平均3〜4℃上昇し、暖房の設定温度を下げても快適な状態が維持できたという報告もあります。夏場も同様に、外部からの熱気を遮断し、冷房効率の向上に貢献しています。


優れた防音効果

セルロースファイバー断熱材のメリット_優れた防音効果

セルロースファイバーは「断熱材」でありながら、防音材としての性能も高い点が特徴です。

これは、繊維が音の振動を吸収・分散する働きを持っているためです。一般的な空気音(話し声・テレビ音・車の走行音など)は、密度の高い素材に吸収されやすく、セルロースファイバーのような繊維系断熱材はまさにその構造を持っています。

とくに効果が大きいのは次のような場面です。

  • 幹線道路沿いの住宅で、車の通行音が気になる
  • 2世帯住宅やマンションで、上下階・隣室からの生活音を軽減したい
  • ピアノやホームシアターを使う部屋に、音漏れ対策をしたい

防音性能を数値で示す「透過損失」や「吸音率」でも、セルロースファイバーは高評価を得ており、防音材として単体で使用されるケースもあるほどです。

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環境への優しさ

セルロースファイバー断熱材のメリット_環境への優しさ

環境への配慮を意識する住宅施主が増える中、セルロースファイバーはその流れにぴったりの素材です。

最大の特徴は、古新聞などの再生紙を原料としていること。これにより、バージン素材の消費を抑え、資源の循環利用を実現しています。また、製造時に必要とされるエネルギー(エンボディドエネルギー)も、石油由来の断熱材に比べて圧倒的に少なく、CO₂排出量の削減に貢献します。

このような背景から、環境性能を評価する国際認証制度であるLEED(米国のグリーン建築認証)でも、セルロースファイバーは加点対象となる断熱材とされています。国内でも、エコハウスやゼロエネルギー住宅(ZEH)など、環境配慮型住宅の断熱材としての採用が増加しています。


調湿機能による快適性

セルロースファイバー断熱材のメリット_調湿機能による快適性

セルロースファイバーのもうひとつの特長は、湿度をコントロールする調湿性能です。湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには放出するという特性があり、年間を通して室内の湿度を一定に保とうとする働きがあります。

この調湿効果が活きるのは、たとえばこんなシーンです。

  • 冬場、結露によって窓際や壁紙にカビが生えてしまう
  • 夏場、室内の蒸し暑さがエアコンだけでは解消されにくい
  • 洗濯物の部屋干しで室内湿度が上がり、寝苦しくなる

セルロースファイバーはこうした問題に対応し、カビやダニの発生リスクを抑える効果も期待できます。特に子ども部屋や寝室など、快適性と衛生面の両方を重視したい空間に適した素材といえるでしょう。


防火・防虫性能

セルロースファイバー断熱材のメリット_防火・防虫性能で安心

最後に忘れてはならないのが、安全性の面です。セルロースファイバーには、製造過程でホウ酸(ホウ素系化合物)が添加されています。これは天然素材でありながら、以下のような機能を持ちます。

  • 火に強い:自己消火性を持ち、燃え広がりにくい
  • 虫に強い:シロアリやゴキブリ、カビなどの発生を防ぐ
  • 人には安全:揮発性化学物質を含まず、シックハウス症候群のリスクが低い

たとえば日本建築センターの防火性能試験(JIS A 1321)でも、準不燃材料としての基準をクリアしており、住宅用として安心して使用できることが確認されています。

 

セルロースファイバー断熱材のデメリット

セルロースファイバーには多くのメリットがある一方で、他の断熱材と比較して注意すべき点もいくつか存在します。ここでは、導入前に知っておきたい「コスト面」「施工技術の要求レベル」「劣化への配慮」について詳しく解説します。正しい情報をもとに、納得のいく断熱材選びを進めていきましょう。


コストの高さ

セルロースファイバーの施工費用は、他の一般的な断熱材と比べて高めに設定されていることが多く、特にグラスウールなどと比較すると、その差は顕著です。

代表的な断熱材との施工単価比較(参考値)

断熱材の種類 施工単価(目安)
グラスウール 約2,000〜4,000円/㎡
ロックウール 約3,000〜5,000円/㎡
セルロースファイバー 約6,000〜9,000円/㎡

このように、セルロースファイバーは初期費用の面では“高級断熱材”の部類に入ります。

しかし、コストだけに注目するのは早計です。セルロースファイバーは断熱・防音・調湿といった複数の効果を1つでまかなえる多機能性があり、エアコンの稼働時間が減ることで冷暖房費の削減に直結します。

実際に、断熱改修後の住宅で年間の光熱費が約15〜25%削減されたという事例もあります。そうした長期的な視点で考えれば、数年〜十数年で元が取れる“投資型の断熱材”といえるでしょう。


施工技術の必要性

セルロースファイバーは「ブローイング工法」で施工されることが一般的です。この方法は、断熱材を空気と一緒に壁内・天井裏・床下などに高密度で充填するという技術であり、その分施工者の技術力が問われる素材でもあります。

断熱効果を最大限に引き出すには、以下の点が非常に重要です。

  • 吹き込み密度:必要な厚み・量をきちんと確保できているか
  • 隙間の充填:柱や筋交いの周囲にもムラなく断熱材が行き届いているか
  • 結露対策:通気層や防湿シートとの併用など、設計全体との整合性

これらを疎かにすると、せっかくの高性能な素材であっても期待した性能が発揮されないどころか、後に結露やカビの原因となることもあります。

特に注意が必要なのが、未経験の業者による施工DIYでの施工を試みるケースです。施工の良し悪しが外から確認しにくいため、断熱リフォームの実績がある業者に依頼することが不可欠です。


劣化に関する問題

セルロースファイバー自体は化学劣化しにくい安定した素材ですが、環境条件によっては性能が低下するリスクもあります。とくに注意すべきなのが、湿気や水漏れへの対策です。

たとえば以下のような状況では、性能の低下や材料の沈下、さらにはカビの発生などにつながる可能性があります。

  • 屋根や壁からの雨漏りが長期間放置されていた
  • 床下の通気不足で高湿度状態が続いた
  • 正しい防湿処理がされていない施工だった

このため、施工前の現地調査で建物の状態をしっかりと把握することが重要です。また、適切な通気計画や必要に応じた防湿処理など、設計段階からの配慮が欠かせません。

信頼できる施工業者であれば、こうしたリスクも含めて事前に説明を受けることができるため、「断熱材選び」ではなく「業者選び」が品質を左右することも押さえておきたいポイントです。

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他の断熱材との性能比較

断熱材の選定で迷う理由の一つが、「種類が多すぎて違いがわかりにくい」という点です。実際、市場にはグラスウールやウレタンフォームなど、さまざまな特徴を持つ断熱材が存在します。

このセクションでは、セルロースファイバーを他の主要な断熱材と中立的な視点で比較し、それぞれの特長や向き不向きを整理します。そのうえで、セルロースファイバーの総合力について理解を深めていただければと思います。


性能比較

まずは、断熱材の代表的な性能項目を比較表で見てみましょう。

代表的断熱材の性能比較(※数値は目安)

項目 / 材料名 セルロースファイバー グラスウール 硬質ウレタンフォーム
熱伝導率(W/m・K) 約0.040 約0.038〜0.050 約0.020〜0.030
調湿性 ◎(高い) △(ほぼなし) ×(なし)
防音性 ◎(高い) ○(中程度) △(やや劣る)
防火性 ◎(ホウ酸処理) △(燃えやすいタイプあり)
施工性 ○(吹き込み式) ○(扱いやすい) △(現場発泡など注意点多い)
環境負荷 ◎(再生紙が原料) △(鉱物系) ×(石油由来)
コスト(施工費) △(やや高い) ◎(安価) △(中〜高)

この表から分かるように、セルロースファイバーは1つの素材で複数の性能を高水準でバランスよく持ち合わせていることが特徴です。特に、調湿性・防音性・環境性能といった「+αの機能性」においては、他の断熱材を大きく上回ります。

一方で、熱伝導率そのものはウレタンフォームに軍配が上がるなど、用途によっては他の素材が適しているケースもあります。したがって、「何を優先したいのか」によって最適な断熱材は変わるという前提を持ちつつ、住まいのトータルな快適性を重視したい方にはセルロースファイバーが非常に相性が良いといえるでしょう。


隙間が出来づらい素材

セルロースファイバーのもう一つの大きな特長が、隙間なく断熱層を形成できる点です。これは、吹き込み工法ならではのメリットです。

一般的な断熱材(とくにボード状のものやロール状のグラスウール)は、施工時に「切る・はめ込む・押し込む」といった作業が必要です。この工程でどうしても生じるのが、柱まわりや複雑な構造部分にできる微細な隙間です。

この隙間ができると、以下のようなデメリットが発生します。

  • 気流が発生し、断熱効果が大幅に低下
  • 結露やカビの原因になる
  • 冷暖房効率が悪くなり、光熱費が増える

一方、セルロースファイバーは以下のような仕組みで隙間を防ぎます。

  • 専用の機械で断熱材を圧送(ブローイング)
  • 繊維が構造体に密着し、空間の形にぴったりと馴染む
  • 梁や筋交い、複雑な形状の壁にも対応可能

壁の断熱材比較。左のグラスウールはコンセントボックスなど細かなすき間を埋めることができないが、セルロースファイバーは、細かな隙間も埋め、熱欠損が起こりづらい左:グラスウール
右:セルロースファイバー

このように、「現場に合わせて形状を変えられる素材」というのは、見た目以上に大きな価値があります。高性能の断熱材であっても、隙間ができればその効果は半減してしまうからです。

とくに、築年数が経っている木造住宅や在来工法の住宅などでは、構造が均一でないことが多いため、セルロースファイバーのように隙間を作らずに対応できる素材は非常に有利です。

 

環境への影響と持続可能性

断熱材を選ぶ際、性能や価格に加えて「環境への配慮」が重視されるようになってきました。脱炭素社会や持続可能な住宅への関心が高まるなか、使用する建材にも“サステナブルな視点”が求められる時代です。

セルロースファイバーは、こうしたニーズに応えるエコフレンドリーな断熱材として注目されています。この章では、セルロースファイバーが環境面でどのようなメリットを持つのかを、具体的な視点から解説していきます。


再生可能材料としてのセルロースファイバー

セルロースファイバーの原材料は、私たちの身近にある新聞紙や段ボールなどの再生紙です。つまり、もともとは廃棄されるはずだった紙資源を再利用して作られており、“アップサイクル型”の断熱材として高く評価されています。

このような資源循環型の製造プロセスには、以下のような利点があります。

  • 森林伐採を新たに行わないため、森林保全につながる
  • 埋め立てや焼却によるCO₂排出量を抑制できる
  • 国内での紙資源の再利用促進につながる

また、製造時のエネルギー消費量も、石油化学系の断熱材に比べてはるかに少ないのが特徴です。さらに、軽量で運搬時の燃料消費も少ないため、ライフサイクル全体で見たときの環境負荷が非常に低い断熱材だといえます。

セルロースファイバーは、こうした「製造・使用・廃棄」までを通じて持続可能性を実現している素材です。


廃棄時の環境への影響

住宅の解体や断熱改修のタイミングでは、断熱材も廃棄されることがあります。その際、どのような影響を与えるかも見逃せないポイントです。

セルロースファイバーは、以下のような点で廃棄時の環境負荷が極めて低い素材です。

  • 有害な化学物質を含まない:揮発性有機化合物(VOC)やホルムアルデヒドなどが含まれていないため、焼却しても有害ガスを発生させません。
  • 埋設しても土壌を汚染しない:天然素材のため、仮に土中に埋設されたとしても、分解が進んでも自然環境を損なう心配がありません。
  • シックハウス症候群のリスクがない:ホウ酸による防火・防虫処理は揮発しにくく、長期間にわたり安全性を保ちます。

これにより、使用中も廃棄時も「人と環境に優しい断熱材」として安心して選べる点が、セルロースファイバーの大きな魅力といえるでしょう。


他のエコフレンドリーな素材との比較

自然素材を使用した断熱材には、セルロースファイバーの他にもいくつかの選択肢があります。ここでは代表的な素材との違いを簡潔に比較し、セルロースファイバーの立ち位置を明確にしていきます。

素材名 主原料 特長 弱点
セルロースファイバー 再生紙 調湿・防音・断熱のバランス良好 吹込み施工の技術が必要
羊毛断熱材 動物性繊維 自然素材としての信頼性が高い 高コスト/防虫処理が必須
炭化コルク コルク樫の皮 長寿命・断熱性が高い 入手性が低い/やや高価
木質繊維系 木材繊維 木造住宅との相性が良い 湿気への配慮がやや必要

このように比較すると、セルロースファイバーは「性能」「コスト」「入手性」のバランスが非常に良い素材であることが分かります。とくに再生可能資源を活用している点、入手しやすく施工実績も豊富な点は、ほかの自然素材と比べて大きな優位性となります。

 

セルロースファイバー断熱材の施工事例

「セルロースファイバーって実際どうなの?」「本当に快適になるの?」──そんな疑問にお応えするために、実際の施工事例をご紹介します。

ここでは、リフォームで採用されたケースと新築住宅での活用例に分けて、どんな悩みにどう効果があったのか、施工後の変化と合わせて詳しく見ていきます。


断熱リフォーム

床下

床が冷たくて朝起きるのがつらい。スリッパが欠かせない。
これは、築20年以上の木造住宅に住むご家族から寄せられたご相談です。断熱材が入っていない、もしくは劣化した床下から冷気が上がり、冬になると暖房をつけていても足元が冷えてしまうという状態でした。

床下でセルロースファイバー断熱工事をする人

そこで、床下からセルロースファイバーを吹き込み施工したところ、以下のような変化が得られました。

  • 朝起きてすぐの室温が3〜4℃上昇
  • 足元のひんやり感が明らかに軽減
  • エアコンの設定温度を下げても快適

施工後、「スリッパなしで過ごせるようになった」「1階のエアコンが弱風でも十分温まる」といった感想が寄せられています。また、冬場の光熱費が月1,000円以上減ったというご報告もありました。

天井

別のご家庭では、夏場の2階がとにかく暑いというお悩みがありました。屋根裏に断熱材が不十分で、外気温の影響をもろに受けていたのが原因です。

天井にセルロースファイバー断熱材を施工する様子

天井裏にセルロースファイバーを厚さ250mmで吹き込み施工を行った結果、次のような効果がありました。

  • 夏のピーク時でも室温が2〜3℃低下
  • 冷房の効きが明らかに改善
  • 夜間の寝苦しさが解消

特に、エアコンを入れてから部屋が冷えるまでの時間が短くなったという声が多く、体感としては「同じ温度設定でも、ずっと快適になった」と好評です。


新築

新築住宅では、最初から「高断熱・高気密」を目指した設計が可能です。ある子育て世帯では、家族全員が過ごすリビングに「快適さ」と「健康的な空気環境」を求めて、壁・天井・床にセルロースファイバーを採用しました。

施工のポイントは以下の通りです。

  • 壁:外周部すべてに高密度で隙間なく充填
  • 天井・床:吹き込みによって上下の熱損失を最小化
  • 換気計画と併用し、調湿機能を最大限に活かす

新築の壁にセルロースファイバー断熱材を施工する人

その結果、このお宅では以下のような効果が実感されています。

  • 室内温度が年間を通じて安定し、冷暖房の使用頻度が大幅に減少
  • 防音性が高く、赤ちゃんの泣き声や生活音が外に漏れにくい
  • 調湿効果で洗濯物の部屋干しも嫌な臭いがしない

奥様からは「子どもがハウスダストに敏感なので心配していましたが、冬でも結露が出ずカビ臭さもなく、とても安心です」というコメントもいただいています。

 

施工やメンテナンスで気をつけたいポイント

断熱材の性能は、選んだ素材そのものだけで決まるわけではありません。実は「どう施工するか」「誰が施工するか」が、性能を左右する大きな要因となります。

セルロースファイバーは高性能な断熱材ですが、その分、正しい施工技術と設計知識が必要不可欠です。このセクションでは、施工時に気をつけるべき技術的なポイントと、安心して任せられる業者選びのコツをご紹介します。


セルロースファイバー施工の注意点

セルロースファイバーは「吹き込み工法」によって施工される断熱材です。細かな繊維状の素材を専用の機械で壁・天井・床下に送り込み、隙間なく充填するこの工法には、いくつかの重要なポイントがあります。

1. 吹込み密度の管理

  • 規定の密度を守らなければ、本来の断熱性が発揮されない
  • 密度が不足すると、沈下や断熱ムラの原因になります

適切な密度で施工するためには、専用の機械設定や施工経験が欠かせません。

2. 結露対策との両立

  • 調湿性に優れているとはいえ、断熱材が湿気に晒され続けると性能が劣化する可能性もあります
  • そのため、防湿シートの設計や通気層の確保など、建物全体の湿気対策との連携が重要です

断熱材だけで対処しようとせず、「断熱+気密+通気設計」のバランスを取ることが肝心です。

3. 気密処理の精度

  • 高断熱=高気密ではありません
  • 吹き込み断熱と気密処理は別の技術であり、併用することで断熱性能や快適性が最大限に発揮されます
  • コンセントボックスや配線部分など、微細な隙間への対処が断熱の質を左右します

安心できる業者選びのポイント

セルロースファイバーは専門性の高い素材です。以下のような点を確認すると、信頼できる業者に出会いやすくなります。

  • セルロースファイバーの施工実績が豊富である
  • 建物の断熱診断や気密測定ができる
  • 設計段階から断熱・気密のアドバイスが可能
  • アフターメンテナンスの体制が整っている

断熱は「見えない部分」だからこそ、施工の信頼性は非常に重要です。

 

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  • 地元長野で数百棟以上の断熱施工実績があり、気候や住宅仕様に精通
  • 高地・寒冷地特有の断熱・結露対策にも強みがあります

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  • セルロースファイバー施工だけでなく、以下のような関連サービスも社内で一貫対応可能です。
    • 内窓設置(インナーサッシ)
    • 床下点検・断熱施工
    • シロアリ調査・防除
    • 気密測定

これにより、複数の業者とやり取りする手間がなく、トータルでの断熱性能向上が実現できます。

「素材選び」から「プラン提案」「施工」まで一貫して任せられる体制は、初めての断熱工事でも安心です。

 

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執筆者

Ikeda

寒さは苦手な夏生まれ女子。断熱・シロアリ・エクステリアを勉強中。
自身も新築の際には、断熱性・防音性などに惚れ込み、断熱材「セルロースファイバー」を選択しました。
ふわふわかわいい「セルロースファイバー」の情報、寒い住宅の原因や対策などなど・・・体もお財布も温める情報を発信していきます!

 

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