こんにちは。
ブランド戦略室の中澤です。
今回は昨年完成した新居の断熱事情をお話ししたいと思います。
我が家は、夫の両親からの進言もありマイホームを建てることになり、昨年2022年の5月に新居が完成しました。
6月に引越を済ませ、夏と冬を過ごしてみました。
長野市内に住んでいますが昨年の冬もやはり寒かったですね。。
合わせて冬の終わりから光熱費の高騰がありました…
「断熱効果を実感した話」そして実際に私が意識した節電方法なども合わせてご紹介したいと思います。
家の断熱性能
断熱材そして床暖房
我が家の断熱は高性能ウレタンフォーム。天井、床、壁に断熱材が入っています。
そして「全館床暖房」を採用。光熱費対策のために、太陽光発電も採用し長期優良住宅の認定を受けました。
おしゃれなお家は少し諦めて、長く省エネに暮らせる家、ランニングコストが最小になるようにと建てました。
床暖房の特性として
・暖まるのに数日程度、時間がかかること
・乾燥しやすい(実際に湿度がかなり低下しました)
・床暖房をつけたままにすることで温度が一定に保たれ、光熱費が抑えられる
といった点が上げられます。
窓の性能とハニカム
熱が逃げやすく外の気温の影響を一番受ける窓は「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」を採用。
カーテンはつけず、断熱性の高いハニカムをつけました。
ハニカームを開けるとこんな感じです。
※寝室が1階にあるため、窓は霞ガラスにしました。
このハニカムが本当にすごい。
開ける、閉めるで体感温度が全く異なります。
日光が入る通常タイプと遮光タイプがあり、寝室は遮光タイプに、リビングなどの日常的に日光が入って欲しい場所は通常タイプにしています。テオリアランバーテックでは断熱リフォーム以外にもハニカムサーモという商品を販売、施工しています。
ハニカムサーモは窓枠の幅など、施工にあたり条件があるため、一度、現地を見させて頂き取り付けが可能な場合にご案内しています。現地調査をご希望の場合は、お気軽にご連絡ください。
詳しく情報を確認されたい場合はぜひお問い合わせください。
床暖房の注意点
乾燥対策
全館空調に加湿機能がついたものを使用していますが、別で加湿器は必須でした。
湿度40%ほどになってしまいます。喉や鼻、お肌のためには湿度は50〜60%ほどあるとありがたいところです。
そこで日中過ごす時間の長いリビングに1台。加湿の性能も大切ですが、同じフロアにキッチンそして浴室があるので湿度は高くなりやすいことからメンテナンスの楽さ、電気代が抑えられるものを基準に選びました。
この日の室内の温度は23度です。加湿器をつけて湿度は50%になりました。冬で室内23度は少し寒いと思うかもしれませんが、湿度を保っているとそこまで寒さは気になりませんでした。湿度と体感温度、かなり関係がありますね。
窓の結露問題
驚く点はもう1つあり、窓が1度も結露しませんでした。
賃貸に住んでいたときは、秋冬春先と寒さを感じる季節は結露がひどくほぼ毎日結露を拭いていました。。
ですが、こんなにも加湿して湿度が高く、室内温度も暖かいのに1度も結露せず冬を越すことができて感動しています。窓の性能が高いこと、そして家全体の隙間が小さく気密が高いこと、以上が結露軽減の要因と考えられます。
寝室にも加湿器を1台。
喉鼻の乾燥を軽減し風邪対策のため、また衛生面にも考慮し、加湿機能の高いスチーム式加湿器を選びました。
冬の電気代
実際にかかった電気代を公開
ここまでご紹介したのが、寒さ対策、そして乾燥対策となります。ウクライナ情勢などの影響で2022年9月から各電力会社で値上がりが続いてますよね…特に12月1月は、Twitterなどで電気代がやばい…との声が上がり、電気代関連ワードでトレンド入りしていました。
そんな中、省エネにこだわった家の電気代、実際にどうだったのか。。
ちなみに補足情報として我が家はオール電化です。そして、家族構成は夫婦と子供1人猫1匹。
それをふまえて、2022年11月〜2023年3月までの我が家の電気代がこちらです。
いちばん高額になったのは1月ですが、なんとか抑えられた方ではないでしょうか。
賃貸時代の冬は、電気とガス合わせて4万円近く支払っていたので、電気代が高騰したとはいえ省エネ住宅の恩恵を受けていると思います。それでも電気代高騰への不安、実際いくらになるのかという思いから、できる範囲での節電を意識しました。
節電のために気をつけたこと
まず無駄を減らすということ!
・テレビをつけたままにしない
・意味もなく冷蔵庫を開けて眺めない(夫や子供が小腹が空いた時にやりがちでした…)
・電気のつけっぱなし注意
これを気をつけるだけで数百円節電できました。
さらに大きな変化となったのがお風呂です。
我が家はオール電化で、お風呂は電気で沸かすエコキュートです。
前日までの使用量・使用時間を計測して、その日に使う時間までに必要な量を沸かしてくれます。
沸かすのにも電気代がかかります。沸かす時間の設定を太陽光発電から蓄電した電気を使用し沸かすという方法に切り替えたため電気を買う量を減らすことができました。
さらにお風呂に入る際は、なるべく家族まとめて時間を空けずに入ること。夫や子供と時間差を空けずに入ることで、保温のための電気消費を削減します。お風呂の保温機能や沸き増しといった機能はとても電力を消費します。
冬は寒さでお湯の温度も下がりやすいので自動保温機能はありがたいのですが、電気代が上がってしまうため、入る時間が夫婦で空きすぎないように気をつけました。この対策は太陽光発電を設置していなくてもできる節電対策ですね。
最後に洗濯乾燥機の使い方です。もともとは洗濯機を回す時間は夜でしたが朝に変更しました、昼乾燥機を回すことで太陽光発電で賄うようにしました。こちらも効果は絶大でした。
2023年1月に使用分から政府による電気代の補助があったので、すべてが節電による減額ではありませんが、節電のために行動したことで「使用量が減った」「電気を買う量が減ったこと」は確かと思います。
断熱材を入れただけは暖かくない、高性能な家でも熱源が必ず必要です。
この冬はお客様から、寒さや底冷えについてのご相談が数多くありました。電気代が高すぎるので暖房を控えている、断熱材をいれたら暖かくなるのか?とのご質問も頂きます。
この場合にまずご説明しているのは、断熱材の効果についてです。断熱材というのはよく勘違いされやすいのですが、断熱材そのものが熱を発しているわけではありません。つまり断熱材を入れただけで、暖かいというのは誤った表現になります。空気を暖めるには必ず熱源が必要です。
ではなぜ断熱材をおすすめするのかというと、「断熱材は暖めた空気を外に逃さない」「外の寒さを室内に入れない」という効果になります。
エアコンや灯油ストーブなどで暖めた空気が、家の隙間や窓から外へ逃げてしまうと部屋を暖めるに時間がかかる、電気や灯油がを多く使ってしまうのです。
冬にダウンジャケットを着ると暖かいですよね。
ふわふわのフェザーが空気を含み体温を逃さない、そしてあのシャカシャカした生地が風を防ぐという構造です。ダウンそのものは熱を発してませんが、体温を逃さないので暖かい、風を防いで暖かいという作りになっています。理論上の話ですが体温そのものが下がってしまうとダウンは発熱しないので、風は防ぎますが寒いということになります。
つまり家も同じく、
・室内の温度を逃さない、
・外からの寒さを中に入れない
・そして暖めるために暖房を使う
この3つが機能することで、少ないエネルギーで暖かい家になるという仕組みです。少ないエネルギーで暖房できるため、結果的に光熱費を抑えられるのです。
窓の寒さ対策について
・窓や壁の隙間、床下から寒さが入ってくる
・部屋がなかなか暖まらない、時間がかかる
この場合、まずは窓やカーテンを見直すと劇的に効果を実感できます。
カーテンを遮熱・断熱効果のあるものに変える、窓に断熱フィルムを貼るだけでも効果的です。
予算や過ごす時間長い部屋などを考慮して、優先順位の高い部屋から対策してみてください。
ある程度予算を確保できそうという場合は、内窓設置やハニカムサーモも検討できます。
予算別の窓対策はこちらの記事にまとめています。↓↓
私は住宅メーカーの担当者から住宅性能や断熱性能の重要性を教えて頂き家を建てるタイミングに取り入れることができました。断熱リフォームするだけでも、部屋の暖房をつけてから暖かくなる時間がはやくなったと実感して頂けます。また床の底冷えも軽減されて、辛い足元の冷えも軽減できます。光熱費も削減できます。
今回の記事は断熱性の高い家の光熱費や寒さ対策などをぜひ参考にしていただけたらと思います。断熱リフォームや窓対策を検討中、記事についてなにかご質問があるという方も下記フォームからお気軽にご連絡ください(^^)