エリア | 長野県安曇野市 |
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建物種別 | 2×4住宅 |
築年数 | 約30年 |
施工範囲 | 天井断熱 |
施工面積 | 約76㎡ |
概算費用 | 約390,500円 |
助成金 | 54,000円 |
施工日数 | 1日 |
ご希望 | 昨年の8月に寒さ対策で床下断熱工事を行い、断熱効果を実感。次は夏の暑さ対策をしたい。 |
断熱調査
昨年8月に、床下にセルロースファイバー断熱材を施工させていただきました。この時は冬の対策を優先しましたが、その後、一冬過ごして断熱効果を実感いただき、次は夏の対策ということで、まずは天井の断熱調査を行いました。
調査では、マット状のグラスウールが敷き詰められた状態を確認しました。ですが、劣化によりグラスウールを覆うシートが破れていたり、断熱材と断熱材に隙間があります。断熱材に隙間があると、断熱性能は大幅に低下します。そして、何よりグラスウール断熱材の厚みは100mmと十分でなく、天井は低断熱の状態でした。
30℃を超える真夏日・猛暑日には、天井裏は60℃を超えます。天井の断熱性能が低いと、この天井裏の熱が室内にも伝わり、冷房効率が低下してしまうのです。
H様に状況をご説明し、既存の断熱材の上からセルロースファイバーを施工することとなりました。既存の断熱材を活用することで、コストを抑えた上で安曇野市の省エネルギー基準を満たした断熱材施工を行っていきます。
天井断熱の施工前後
【天井施工前】断熱材のシートが破れ隙間がある
【施工中】点検口を養生
【施工中】グラスウールの上からセルロースファイバーを吹く
【天井施工後】断熱材の厚みは220mm
今回はセルロースファイバー断熱材を天井220mm(密度 55±5kg/㎡)充填いたしました。
長野県の次世代省エネルギー基準は天井で160mmですので、新築並みの断熱性能になりました。
今回施工した安曇野市は、地域区分で4地域になります。4地域の天井の熱抵抗値は「4.0(㎡・k/w)」、セルロースファイバー断熱材の熱伝導率は「0.04W/(m・K)」です。
ちなみに次世代省エネルギー基準に必要な断熱材の厚みは以下の計算で求めることができます。
基準となる熱抵抗値 × 断熱材の熱伝導率 × 1000 = 必要な断熱材の厚み(mm)
これに今回の工事を当てはめると…
【天井】
4.0×0.04×1000=160(mm)となります。今回の工事では220mm施工しています。
次世代省エネルギー基準を大きく満たしています。
※2×4などの木造枠組壁工法・木造軸組構法・鉄筋コンクリート造では熱抵抗値の数値が異なります。
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