ナフサショックと断熱材の今 | 石油を使わない断熱工事という選択肢 公開日:2026年4月23日/更新日:2026年4月23日 当社は長野県でセルロースファイバー断熱材を使った断熱工事を手がけている、テオリアランバーテックです。 2026年の春、住宅業界は「ナフサショック」という言葉で揺れています。 現場の実感として、この問題は今まで経験してきた資材不足とは少し異なる重さがあります。 断熱材だけの話ではなく、家一棟に使うさまざまな建材が同時に影響を受けているからです。 今回はナフサショックの背景と、当社の断熱工事への影響、そしてこの状況を踏まえてどう対応しているかをお伝えしたいと思います。 目次 Toggle ナフサショックとは何か?当社のセルロースファイバーへの影響について石油由来でない断熱材を選ぶことの意味工務店・リフォーム会社様へお住まいの断熱が気になる方へこの記事を書いた理由 ナフサショックとは何か? ナフサとは、原油を精製する過程で生まれる石油化学製品の基礎原料です。 プラスチック、塗料、接着剤、合成樹脂など、住宅建材の広い範囲にわたる素材の出発点になっています。 2026年2月、中東情勢が急激に緊迫化し、世界最大の原油輸送ルートであるホルムズ海峡の物流が大きく滞りました。 日本は原油輸入の約90%以上を中東に依存しており、その影響をとりわけ強く受ける国のひとつです。 ナフサの供給が滞ったことで、石油由来の建材全体に値上げ・受注制限・納期遅延という波が押し寄せています。 断熱材で言えば、ウレタンフォームやポリスチレンフォームといった石油系の製品で40〜50%という大幅な値上げが発表されています。 単なる価格の問題だけでなく、「発注しても入荷の見通しが立たない」という状況が現場では起き始めています。 過去にはウッドショックという木材価格の高騰がありましたが、あのときは他の建材で代替する余地がありました。 今回は断熱材・配管・塗料・シーリング材など複数のカテゴリが同時に影響を受けているため、単純に仕様を変えて乗り切るというわけにはいかない状況です。 当社のセルロースファイバーへの影響について 結論から申し上げると、当社が使用しているセルロースファイバー断熱材への直接的な影響は、現時点では他の断熱材に比べて極めて限定的です。 セルロースファイバーは、新聞古紙などの再生紙を原料とした断熱材です。 製造の過程で石油を使わないため、ナフサショックの直撃を受けている石油系の断熱材とは根本的に異なる原料構造を持っています。 これは当初からナフサショックを見越して選んでいたわけではありません。 当社の別事業でもあるシロアリ対策や木製エクステリア、そしてセルロースファイバー断熱工事に共通するものは「木」です。 ・シロアリ対策で土台や躯体の木を守り ・木製エクステリアでは天然木を使ったウッドデッキやフェンスで日常を豊かにし ・断熱工事では新聞古紙から作られるセルロースファイバー断熱材で健康で快適な暮らしを提供する 「木を守り・木を活かす」という考え方からずっと採用してきた結果が、たまたま今の状況で意味を持っているということです。 ただし、正直にお伝えしたいことがあります。 断熱工事は断熱材だけで完結するわけではありません。 施工に使うシーリング材や接着剤、その他の周辺資材にはナフサ由来のものが含まれます。 断熱材そのものへの直撃は小さくても、工事全体がナフサショックの影響から完全に切り離されているとは言えません。 この点については誠実にお伝えしておく必要があると思っています。 石油由来でない断熱材を選ぶことの意味 セルロースファイバーは、環境への負荷という観点でも注目されてきた断熱材です。 製造時のCO2排出量は、石油系の断熱材と比べて大幅に低いとされています。 ウレタンやポリスチレンフォームは、製造工程でのエネルギー消費が高く、CO2排出量も多い部類に入ります。 セルロースファイバーは再生紙を裁断・処理するという製造工程のシンプルさから、断熱材の中でもトップレベルにCO2排出量が低い素材です。 加えて、長野県のような寒冷地では断熱の重要性が特に高く、冬の暖房コストを抑えることが家計への直接的なメリットにつながります。住んでからの光熱費の削減という点でも、セルロースファイバーを使った高性能断熱工事は長期的に見て合理的な選択です。 住宅の断熱性能を上げるだけで、すべての問題が解決するわけではありませんが、断熱工事という分野において、当社がお役立ちできれば幸いです。 工務店・リフォーム会社様へ 石油系断熱材の仕入れにお困りの方、あるいは今後の見通しに不安を感じている方から、最近いくつかお問い合わせをいただくようになりました。 当社はセルロースファイバーの施工に特化しており、長野県内で7500棟以上の施工実績があります。 断熱材の代替として検討したい、工法の概要を聞いてみたいという段階でも構いません。 一度ご相談いただければ、現状をお聞きした上でできることとできないことを正直にお伝えします。 施工が可能かどうかは物件の状況や工程によっても変わります。 まずは状況を共有していただくところから始められればと思います。 断熱工事のご相談・お見積もり依頼はこちら お住まいの断熱が気になる方へ 「うちの家、冬が寒いな」「光熱費がかさんでいる」と感じている方に向けても、少しお伝えしたいことがあります。 断熱リフォームは、壁や床を全部壊さなくても施工できる方法があります。 当社では、屋根裏や床下からアクセスしてセルロースファイバーを吹き込む工法を採用しており、生活しながら断熱性能を上げることが可能です。 まず現状を知ることが大切です。当社では断熱の無料調査を行っていますので、「どの程度改善の余地があるのか」を確認するところから始めていただくことができます。 無料断熱調査を申し込む この記事を書いた理由 ナフサショックは、住宅業界が長年依存してきた石油由来の建材サプライチェーンの脆弱性を、はっきりと浮き上がらせた出来事だと感じています。 この状況がいつ落ち着くかは中東情勢次第であり、現時点では見通しが立ちません。 だからこそ、仕入れの構造そのものを見直す動きが、これから加速していくと思います。 石油を使わないセルロースファイバー断熱材の存在が、これをきっかけに多くの方に知っていただける機会になればと思っています。 工務店・リフォーム会社様も、一般のお施主様も、断熱のことで少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
当社は長野県でセルロースファイバー断熱材を使った断熱工事を手がけている、テオリアランバーテックです。 2026年の春、住宅業界は「ナフサショック」という言葉で揺れています。 現場の実感として、この問題は今まで経験してきた資材不足とは少し異なる重さがあります。 断熱材だけの話ではなく、家一棟に使うさまざまな建材が同時に影響を受けているからです。 今回はナフサショックの背景と、当社の断熱工事への影響、そしてこの状況を踏まえてどう対応しているかをお伝えしたいと思います。 目次 Toggle ナフサショックとは何か?当社のセルロースファイバーへの影響について石油由来でない断熱材を選ぶことの意味工務店・リフォーム会社様へお住まいの断熱が気になる方へこの記事を書いた理由 ナフサショックとは何か? ナフサとは、原油を精製する過程で生まれる石油化学製品の基礎原料です。 プラスチック、塗料、接着剤、合成樹脂など、住宅建材の広い範囲にわたる素材の出発点になっています。 2026年2月、中東情勢が急激に緊迫化し、世界最大の原油輸送ルートであるホルムズ海峡の物流が大きく滞りました。 日本は原油輸入の約90%以上を中東に依存しており、その影響をとりわけ強く受ける国のひとつです。 ナフサの供給が滞ったことで、石油由来の建材全体に値上げ・受注制限・納期遅延という波が押し寄せています。 断熱材で言えば、ウレタンフォームやポリスチレンフォームといった石油系の製品で40〜50%という大幅な値上げが発表されています。 単なる価格の問題だけでなく、「発注しても入荷の見通しが立たない」という状況が現場では起き始めています。 過去にはウッドショックという木材価格の高騰がありましたが、あのときは他の建材で代替する余地がありました。 今回は断熱材・配管・塗料・シーリング材など複数のカテゴリが同時に影響を受けているため、単純に仕様を変えて乗り切るというわけにはいかない状況です。 当社のセルロースファイバーへの影響について 結論から申し上げると、当社が使用しているセルロースファイバー断熱材への直接的な影響は、現時点では他の断熱材に比べて極めて限定的です。 セルロースファイバーは、新聞古紙などの再生紙を原料とした断熱材です。 製造の過程で石油を使わないため、ナフサショックの直撃を受けている石油系の断熱材とは根本的に異なる原料構造を持っています。 これは当初からナフサショックを見越して選んでいたわけではありません。 当社の別事業でもあるシロアリ対策や木製エクステリア、そしてセルロースファイバー断熱工事に共通するものは「木」です。 ・シロアリ対策で土台や躯体の木を守り ・木製エクステリアでは天然木を使ったウッドデッキやフェンスで日常を豊かにし ・断熱工事では新聞古紙から作られるセルロースファイバー断熱材で健康で快適な暮らしを提供する 「木を守り・木を活かす」という考え方からずっと採用してきた結果が、たまたま今の状況で意味を持っているということです。 ただし、正直にお伝えしたいことがあります。 断熱工事は断熱材だけで完結するわけではありません。 施工に使うシーリング材や接着剤、その他の周辺資材にはナフサ由来のものが含まれます。 断熱材そのものへの直撃は小さくても、工事全体がナフサショックの影響から完全に切り離されているとは言えません。 この点については誠実にお伝えしておく必要があると思っています。 石油由来でない断熱材を選ぶことの意味 セルロースファイバーは、環境への負荷という観点でも注目されてきた断熱材です。 製造時のCO2排出量は、石油系の断熱材と比べて大幅に低いとされています。 ウレタンやポリスチレンフォームは、製造工程でのエネルギー消費が高く、CO2排出量も多い部類に入ります。 セルロースファイバーは再生紙を裁断・処理するという製造工程のシンプルさから、断熱材の中でもトップレベルにCO2排出量が低い素材です。 加えて、長野県のような寒冷地では断熱の重要性が特に高く、冬の暖房コストを抑えることが家計への直接的なメリットにつながります。住んでからの光熱費の削減という点でも、セルロースファイバーを使った高性能断熱工事は長期的に見て合理的な選択です。 住宅の断熱性能を上げるだけで、すべての問題が解決するわけではありませんが、断熱工事という分野において、当社がお役立ちできれば幸いです。 工務店・リフォーム会社様へ 石油系断熱材の仕入れにお困りの方、あるいは今後の見通しに不安を感じている方から、最近いくつかお問い合わせをいただくようになりました。 当社はセルロースファイバーの施工に特化しており、長野県内で7500棟以上の施工実績があります。 断熱材の代替として検討したい、工法の概要を聞いてみたいという段階でも構いません。 一度ご相談いただければ、現状をお聞きした上でできることとできないことを正直にお伝えします。 施工が可能かどうかは物件の状況や工程によっても変わります。 まずは状況を共有していただくところから始められればと思います。 断熱工事のご相談・お見積もり依頼はこちら お住まいの断熱が気になる方へ 「うちの家、冬が寒いな」「光熱費がかさんでいる」と感じている方に向けても、少しお伝えしたいことがあります。 断熱リフォームは、壁や床を全部壊さなくても施工できる方法があります。 当社では、屋根裏や床下からアクセスしてセルロースファイバーを吹き込む工法を採用しており、生活しながら断熱性能を上げることが可能です。 まず現状を知ることが大切です。当社では断熱の無料調査を行っていますので、「どの程度改善の余地があるのか」を確認するところから始めていただくことができます。 無料断熱調査を申し込む この記事を書いた理由 ナフサショックは、住宅業界が長年依存してきた石油由来の建材サプライチェーンの脆弱性を、はっきりと浮き上がらせた出来事だと感じています。 この状況がいつ落ち着くかは中東情勢次第であり、現時点では見通しが立ちません。 だからこそ、仕入れの構造そのものを見直す動きが、これから加速していくと思います。 石油を使わないセルロースファイバー断熱材の存在が、これをきっかけに多くの方に知っていただける機会になればと思っています。 工務店・リフォーム会社様も、一般のお施主様も、断熱のことで少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。