【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

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エアコン暖房が効かないのはなぜ?原因と改善策を専門家が徹底解説【冬の快適性アップ】

エアコン暖房が効かないのはなぜ?原因と改善策を専門家が徹底解説【冬の快適性アップ】

監修者斎木 守 住宅省エネアドバイザー/第二種電気工事士/しろあり防除士
三重県出身。学生時代は長野県で農業・畜産を学び、地域のコミュニティ活動にも積極的に参加。寒さには人一倍敏感で、自身も松本市で築30年の木造住宅に暮らし、経験を踏まえて長野県の断熱性能向上を支援しています。YouTube「テオリアチャンネル」でも活躍中。新築・リフォームを含め、これまでに1,800棟以上の断熱工事に携わっています。

「暖房をつけているのに、なんだか寒い。」
「足元が冷たくて、ついつい設定温度を上げてしまう。」
その原因の多くは、暖気が天井に滞留する空気のクセと、窓・床・天井の表面温度の低さにあります。設定の見直しや空気循環で“今日から”改善できますが、根本的に暖かい家へ変えるカギは、建物の断熱強化
この記事では、エアコンの効きが悪い理由と対策を、仕組みから分かりやすく解説します

エアコン暖房が「効かない」「寒い」と感じる理由は?

冬になると「エアコンをつけても足元が冷たい」「設定温度まで上がらない」と感じる方は少なくありません。実はその多くが、空気の性質・建物の状態・エアコン本体の状況という複数の要因によって起きています。ここでは、暖房が効きにくくなる代表的な理由を、できるだけ直感的に理解できる形で解説します。

空気の流れと暖気の特性

空気の性質。温かい空気は上へ。冷たい空気は下へ。

エアコン暖房が「効きにくい」と感じる最も典型的な理由のひとつが、暖かい空気の滞留です。
暖房で温められた空気は、密度が下がることで上へ上へと移動していく性質があります。対して、冷たい空気は重いため、自然と床付近にたまっていきます。この“上下の温度差”こそが、暖房の不満の多くを生み出す要因です。

たとえば冬のリビングを想像してください。
室温計は20℃でも、天井付近は22〜24℃、足元は16〜18℃前後という状況がよくあります。この差は、体感温度にするとかなり大きく、特に足元が冷えると「部屋全体が寒い」と感じてしまいます。
また、エアコンの吹出口が高い位置にあることで、さらに暖気が上部にとどまりやすくなります。
家具の配置や間取りによって風の流れが妨げられると、暖かい空気が部屋を循環しないまま天井に溜まり続け、足元だけが一向に暖まらないという状態が生まれやすくなります。

こうした現象は、築年数が古い住宅や天井高のある家で特に顕著で、「エアコンの風が届いていない気がする」という感覚の正体になっていることが多いのです。

室温は上がっても体感温度が低いケースがある

エアコン暖房の悩みのもう一つの原因が、室温と体感温度のズレです。

体感温度は以下の3つで大きく変わります。
・風(気流)
・湿度
・床・壁・窓などの表面温度

たとえば、部屋の空気は20℃あっても、窓ガラスや床が10℃台のままだと、人体はその冷たさに熱を奪われ、実際の室温よりも3〜5℃ほど寒く感じることがあります。

エアコンの暖房が効きずらい原因は、住宅の断熱性能の低さからきている

特に注意が必要なのが、以下のケースです。
・床が冷たいと「全身が冷える」
床面温度が低いと、足元から熱が奪われるため、暖房を強くしても体感温度が上がりにくくなります。
・窓が冷えていると「冷気が降りてくる」
窓は熱が逃げやすい部分で、冷えた窓面の近くでは「下降気流」が起き、足元に冷たい空気が流れ込みます。
・風が直接当たると寒く感じる
エアコンの風が当たる位置にいると、温度は高くても体表面の熱が奪われ、体感温度が下がります。

つまり、“室温が上がっている”という数値の変化だけでは暖かさは決まらないということです。
暖房が効きにくいと感じたときは、室温計の数字だけで判断せず、体感温度に影響する要素を総合的に見ていくことが大切になります。

外気温・設置環境・機器性能による影響

エアコン暖房の効き具合は、建物だけでなくエアコン本体の状態や外部環境にも大きく左右されます。ここでは、機器側の要因を整理して解説します。

1. 霜取り運転により暖房が一時的に止まる

冬は外気温が低いため、室外機に霜が付着しやすくなります。霜が増えると暖房効率が落ちるため、エアコンは自動で霜を溶かす「霜取り運転」に入ります。この間は暖房が停止し、室温が下がることがあります。
特に寒冷地では霜取り頻度が高く、「急に暖風が止まった」「設定温度に届かない」と感じる原因になりがちです。

2. 外気温が低いほどエアコン能力が低下する

エアコンは外の空気から熱を取り込み、室内に送り込む仕組みのため、外気温が低いほど熱を取り込みにくくなります。特に氷点下が続く地域では、機種によっては定格能力の60〜80%しか発揮できないこともあります。

3. 室外機まわりの環境が悪い

以下のような状況では、室外機が十分に空気を吸い込めず性能が低下します。
・室外機の前に植栽物や物が置かれている
・雪で塞がっている
・ベランダで洗濯物が風道をふさいでいる
・換気口の熱気を吸ってしまっている

室外機は「吸気と排気の流れ」が確保されて初めて性能を発揮するため、この環境が悪いほど暖房効率も落ちます。

4. フィルター汚れや機器の経年劣化

室内機フィルターや熱交換器にホコリがたまると、風量が減少し、暖房の立ち上がりが遅くなります。また、古い機種はインバーター制御やコンプレッサー性能が弱く、最新機種に比べて消費電力を多く使いがちです。


<まとめ>

・足元が寒いのは暖気が上部に滞留する空気の特性が原因
・室温と体感温度は一致せず、床・窓の表面温度が寒さに大きく影響
・霜取り運転・室外機の塞ぎ・低外気温など機器要因も暖房効率を下げる
・「エアコンの効きが悪い」の背景には複数の要因が重なっている

そしてここまで理解いただくと、次に気になるのは「では、どう対策すれば暖房効率を上げられるのか?」という点です。この続きを、次章で詳しく解説していきます。

 

今日から改善できる「エアコン暖房の効率アップ術」

暖房が効かない理由には複数の要因がありましたが、実際には今日からすぐに改善できる対策も数多くあります。ここでは、専門的な知識がなくても実践できる方法から、家の状態をよりよく活かす工夫まで、分かりやすくまとめています。

基本の設定(温度・風向き・風量)

エアコン暖房の効きは「設定値の微調整」だけでも大きく変わります。
まずは、最も効果が出やすい基本設定から見直していきましょう。

1. 設定温度は目的に合わせて調整する

一般的に、室温 20〜22℃前後が快適とされます。しかし、「寒さを感じやすい朝」と「体が温まりやすい夜」では適温も変わるため、時間帯に応じて調整すると効率が上がります。
必要以上に設定温度を上げても暖房能力が大きく向上するわけではなく、消費電力だけが増えることが多いため、まずは 20℃前後を目安にし、体感に合わせて微調整してください。

2. 風向きは“下向き”または“自動”が基本

暖気は上に溜まりやすい性質があるため、風向きを上に向けてしまうと暖かさが天井付近に逃げ、足元が冷えたままになります。
そのため、暖房時は次の設定が効果的です。

・風向き:下向き or 自動
→ 足元に暖気が届きやすくなる
・風量:弱よりも中〜自動
→ 室内空気が循環しやすくなる

エアコンの自動運転は、快適さと省エネのバランスを取る機能が働くため、結果的に電気代を抑えられることも多いです。

3. 運転モードは暖房「自動運転」を基本にする

弱運転や微風で長時間運転すると、部屋がなかなか暖まらず、かえって電気代がかさむことがあります。自動運転なら、設定温度に達するまでは強めに運転し、その後は温度をキープするように切り替えてくれるので、効率的で無駄な電気代がかかりません。

空気循環を整える(サーキュレーター・換気・カーテン)

暖房効率は、エアコン単体だけでなく「室内の空気の動き」を整えることで大きく改善します。ここでは、家にあるものを使ってできる効果的な方法を紹介します。

1. サーキュレーターで暖気を部屋全体に循環させる

最も簡単で効果が出やすいのが、サーキュレーターの併用です。

おすすめの置き方は次の通りです。

冬に効果的なサーキュレーターの使い方 冬に効果的なサーキュレーターの使い方

・エアコンに対して対角の位置に置く
・部屋の中心に置き、天井に向ける
・足元に直接風が当たらないよう調整する

天井付近にたまった暖気を押し下げ、部屋全体の温度ムラが減るため、結果的に設定温度を下げても快適になります。

2. 定期的な換気で湿度と空気の層を整える

冬は換気をためらいがちですが、空気がよどむと暖気が部屋全体に回りにくく、体感温度が下がることがあります。
1〜2時間に一度、数分間の短時間換気を行うことで、暖かく感じやすい空気環境が整います。

3. カーテンの長さ・種類で冷気を防ぐ

窓際は室内で最も熱が逃げやすい場所です。カーテンも暖房効率に大きく関わります。

以下のポイントが効果的です。
・床に届く長さのカーテンにする
・遮光・遮熱カーテンだとさらに効果的
・カーテンボックスがある場合は活用し、暖気が窓側に流れないようにする

特に単板ガラスやアルミサッシの窓を使っている家では、カーテンの工夫だけでも体感温度の改善が期待できます。

4. 家具配置で風の流れを妨げない

意外と見落とされがちですが、ソファや棚の配置によってエアコンの吹き出し方向が断たれると部屋の温まり方が大きく変わります。

・エアコンの真下に背の高い家具を置かない
・室外機の前を物で塞がない

といった基本を守るだけでも、暖房の効率は着実に上がります。

室外機・フィルターのメンテナンス

どれだけ設定を工夫しても、エアコン本体の状態が悪いと暖房効率は大きく低下します。
専門家としても「まず確認してほしいポイント」としてよく挙げるのがこのメンテナンス部分です。

1. フィルターの汚れは暖房効率に直結する

フィルターにホコリが詰まると、風量が低下し、温風が部屋に届きにくくなります。

その結果、以下のような悪循環が生まれます。
・暖房の立ち上がりが遅い
・設定温度に到達するまでの時間が長くなる
・電気代が上がる

一般的には2週間〜1か月に一度の清掃が推奨されていますが、ペットがいる家庭やホコリが出やすい環境では、より頻度を上げると効果的です。
また、自分で行う定期メンテナンスの他にも、専門業者によるエアコンクリーニングも1~2年に1度程度行うこともおすすめです。▶家が寒い!エアコンの暖房が効かなくなった原因と対策

2. 室外機の風道が塞がれていると性能が大幅に低下する

室外機は“外気から熱を取り込む”装置です。

そのため、
・雪が積もっている
・植栽物で覆われている
・段ボールや荷物が前に置かれている
といった状態だと、エアコン本来の暖房能力が発揮できません。

寒冷地では、室外機カバー防雪フードが必要になることもあります。特に外気温が低い地域ほど、室外機まわりの環境は暖房効率を左右する重要ポイントです。

3. 経年劣化による能力低下

エアコンは通常、10〜15年が交換のひとつの目安と言われます。

古い機種ほど、コンプレッサー性能や省エネ機能が最新モデルと比べて大きく劣るため、
・室温が上がりにくい
・電気代が高くなる
・霜取り運転が頻発する
といったトラブルが出やすくなります。


<まとめ>

・設定温度・風向き・風量の見直しは、小さな工夫でも効果が出やすい
・サーキュレーターやカーテンの工夫で、足元の寒さ改善や温度ムラ解消につながる
・フィルターや室外機が汚れていると暖房効率が大きく落ちるため定期的なメンテナンスが重要

こうした対策を行うことで、多くの家庭ではエアコン暖房の快適性が改善します。
しかし、これらの工夫をしても「部屋が暖まりにくい」「暖房費が高い」という状況が続く場合、住宅自体の断熱性能が根本的な原因になっている可能性があります。次の章では、建物側の要因についてさらに深く掘り下げていきます。

 

家の構造が原因で“暖房が効かない”場合に考えるべきポイント

エアコンの設定や使い方を工夫しても、どうしても暖まりにくい家があります。
その場合、原因は「機器」ではなく 家の構造そのものが暖房効率を阻害しているケースが少なくありません。ここでは、暖房が効かない住宅でよく見られる構造的な問題について、体感温度の仕組みとあわせて解説します。

窓・壁・床・天井の「表面温度」が寒さを左右する

室温が20℃でも、家の中が寒く感じることがあります。
その理由は、暖房の効き具合を左右するのが「室温」よりもむしろ 床・壁・天井・窓などの“表面温度”だからです。

表面温度が低いと、人体から熱が奪われて寒く感じる

人の体は、周囲にある物体との間で常に「放射(輻射)」による熱交換をしています。
たとえば、窓ガラスが10℃だと、その冷たい面に体の熱が奪われ、室温が20℃でも実際には 17℃前後に感じることがあります。

体感温度に大きく影響する要素は以下です。
・窓の表面温度
・床材や床下の温度
・天井・壁の断熱性能
・外気温と内部構造の関係

つまり、部屋の空気をどれだけ温めても、周囲の「面」が冷えたままだと快適になりません。

熱の逃げ道がある場合、エアコンの性能だけでは限界がある

暖房の効きが悪いと、つい「エアコンの性能不足では?」と考えがちですが、実際には 建物側の熱の逃げ道が最大の原因であることが多いのが実情です。

最も熱が逃げるのは窓。その次が“壁” “天井” “床”。

一般的な木造住宅では、熱損失の内訳は以下のような傾向があります。

家の断熱リフォーム優先順位の指標は、冬の熱損失

窓:48%
壁:19%
床:10%
天井:6%
その他:17%

数値は住宅によって変動しますが、傾向として「窓 → 壁 → 床 → 天井」の順で逃げやすいことが共通しています。

このため、エアコンを強くしても、
・窓から冷気が入り続ける
・床下から冷気が上がる
・天井から暖気が逃げる
といった状態では、暖房効果が頭打ちになるのは当然ともいえます。

エアコンの使い方だけでは限界が出る理由

いくら設定温度を上げても、熱が留まる環境が整っていなければ、エアコンは休みなく動き続けることになります。
その結果、暖房が効いていないように感じる・電気代が高くなる・室温が安定しない、といった負のループが生まれます。逆に言えば、「家側の弱点」を改善すると、エアコンの能力がようやく本来の力を発揮できるようになります。

室内の温度ムラ

住宅の断熱性能が低く、部屋間の温度差が激しい家

家の中で「リビングだけ暖かく、廊下や脱衣所に出ると急に寒い」という温度ムラは、多くの住宅で見られる典型的な現象です。この温度差は、暖房効率の低下だけでなく、体への負担にもつながります。

原因は“気密性の低さ”と“隙間風”にある

古い住宅では、床・壁・窓枠・天井裏などに多数の隙間があり、そこから冷気が入り込むことで温度ムラが生まれます。
また、暖房のあるリビングで温められた空気が、気密の低さによって隣のスペースに逃げてしまうことも少なくありません。

家全体の温度が整わない仕組み

気密が低い家では、以下のような状態が生まれます。
・リビング:暖気が溜まるが外に逃げやすい
・廊下:冷気が滞留しやすい
・脱衣所:外気温に近づき、急激に体を冷やす

こうした温度ムラは、暖房効率だけでなく、冬場の不快感や健康リスクにつながります。
▶冬場に注意!ヒートショックの対策と注意が必要な場所


<まとめ>

・室温ではなく「表面温度」が体感温度を大きく左右する
・窓・天井・床の冷えが暖房効果を妨げていることが多い
・熱の逃げ道がある家では、エアコンの能力だけでは限界が出る
・温度ムラの主因は、気密不足・隙間風・断熱性能の不足

温度ムラは、エアコンだけの問題ではなく、家全体の断熱・気密のバランスによって発生する構造的な現象です。
機器の設定を変えても改善しにくい理由は、まさにここにあります。
次の章では、こうした構造的な原因に対して、どのような改善策が効果的なのかを解説していきます。

 

エアコンの暖房効率を底上げする「建物側の改善策」とは?

エアコンの設定や使い方を工夫したり、サーキュレーターを併用したりしても改善しない場合は、家の「断熱性」や「気密性」が根本的なネックになっている可能性があります。ここでは、暖房効率を大きく底上げできる建物側の改善策を、仕組みと理由にフォーカスして分かりやすく解説します。

内窓設置による改善点

単板ガラスやアルミサッシの窓は断熱性能が低く、底冷えにつながる

家の中で最も熱が出入りしやすいのが「窓」です。
特にアルミサッシ+単板ガラスの組み合わせでは、外気温が低い冬に窓ガラスの表面温度が10℃前後まで下がり、放射冷却や下降気流によって室温全体に影響を与えます。

なぜ内窓をつけると体感温度が上がるのか

内窓(二重窓)の仕組み。空気層が冷気をシャットアウトしている

内窓を設置すると、既存の窓との間に空気層(中空層)が生まれます。
空気は固体よりも熱を伝えにくいため、この空気層が「断熱材の役割」を果たし、外気の影響を受けにくくなります。

その結果、
・窓の表面温度が上昇する
・下降気流(冷気が床に流れ込む現象)が抑えられる
・体感温度が実質的に2〜4℃ほど改善する
といった変化が得られます。

体感温度は「空気の温度」だけでなく「周囲の表面温度」に大きく左右されるため、内窓によって窓面が温かくなることは、暖房効率向上に直結します。

どれくらい暖房効率が変わるのか

一般的な試験値では、内窓を設置すると窓の熱貫流率(U値)が 約1/2〜1/4 に低下するとされています。
これは「同じ暖房量でも、室温が上がりやすくなる」「設定温度を低くできる」という効果につながります。
また、窓の表面温度上昇によって結露も発生しにくくなり、カビや不快な湿気の抑制にも寄与します。

数値は製品仕様によって異なりますが、「暖房の効きが悪い家で最初に見直すべきは窓まわり」と言われる理由は、この熱損失の大きさにあります。

床下断熱の改善イメージ

無断熱や低断熱の床下は、冷気が床面に伝わり底冷えにつながる

冬の寒さで最も不快なのが、「足元の冷え」です。
これは単に空気が冷たいからではなく、床そのものが冷えていることが大きな原因です。

足元が冷たく感じる理由

床の表面温度が18℃を下回ると、人の体は足裏から熱を奪われ、部屋全体が冷えているように感じます。
暖房を強めても足元の冷えが改善しないのは、床下からの冷気が絶えず伝わっているためです。

特に次のような家では床下の冷えが顕著です。
・床下に隙間が多い
・断熱材が入っていない
・断熱材が落ちている、劣化している

断熱材を追加すると床表面温度が上がる

床下に断熱材を施工することで、
・床下からの冷気を遮断する
・床表面温度が2〜5℃上がる
・足元の冷えが改善され、暖房効率が向上する
といった効果が期待できます。

これは体感温度の改善に直結し、「暖房しても寒かった部屋」が明らかに快適になります。

天井(小屋裏)断熱の重要性

無断熱や低断熱の天井は暖めた空気を逃がしてしまい底冷えにつながる

暖かい空気は上へ上へと移動するため、天井の断熱が弱い家では、暖房で作った熱の多くが小屋裏を通って外に逃げてしまいます。

暖気が天井から逃げるとどうなるか

天井断熱が不十分だと、室内の暖気が天井の裏側に伝わり、
・小屋裏の空気が暖まる
・室内の温度が上がりにくい
・エアコンが頑張っても設定温度に届かない
という状況が続きます。

エアコンの暖房が効きづらい原因は、天井に断熱材が無かったり、隙間があるからかも

特に築20〜40年の住宅では、現在の基準より断熱材が薄かったり、施工に隙間があったりすることが多いため、暖房効率が大きく損なわれているケースがよく見られます。

天井断熱を強化すると部屋の暖まり方が変わる

天井の断熱性能が上がると、次のような効果が期待できます。
・部屋の温度上昇が早くなる
・暖房の“持ち”が良くなり、稼働時間が減る
・上部の温度ムラが減り、空間全体が均一に暖かくなる

天井断熱は、暖房効率に対して非常に費用対効果が高いとされ、住宅性能改善の基本として多くの地域で推奨されています。


<まとめ>

・窓の改善(内窓)は体感温度・表面温度・結露対策に直結し、効率向上に最も寄与する
・床下断熱を強化すると、足元の冷えが改善し、暖房を使っても寒い部屋の不快感が解消される
・天井(小屋裏)断熱は暖気の逃げを防ぎ、暖まり方が根本から改善する

エアコンの設定を見直すだけでは限界がありますが、建物側の改善を行うことで、暖房の効率は大きく向上します。
次のセクションでは、こうした改善策を検討する際の「判断基準」や「タイミング」について解説していきます。

 

断熱対策を検討するべきタイミング

暖房の効きが悪い理由は、エアコンの設定や使い方で改善できることもありますが、それらを調整しても改善しない場合は、“家の構造そのもの”が影響している可能性があります。ここでは、断熱を検討するべき判断ポイントや、比較検討の際に注意すべき視点を整理します。

エアコンの使い方を工夫しても改善しない場合のチェックポイント

以下の症状が続く場合、エアコン自体の問題よりも建物の断熱・気密性の不足が原因であることが多いです。
断熱対策を検討するひとつの客観的基準として役立ててください。

足元だけが冷たい・暖房が届いていない感じがある
→ 床下からの冷気、床表面温度の低さが影響しやすい

窓際が極端に冷えている・結露がひどい
→ 窓の熱損失が大きく、体感温度が低下している可能性

リビングは暖かいのに、廊下や脱衣所が寒い
→ 家全体の気密性が不足し、“室温のバリア”が形成できていない

暖房を強くしても設定温度に届かない
→ 天井や壁から熱が逃げ続けている状態

電気代が例年より高いのに室温が上がらない
→ 暖房負荷が高く、建物側の断熱性能が追いついていない

朝の冷え込みが特に強い
→ 外気の影響を受け、深夜〜早朝に建物全体の温度が大きく落ちている

これらが複数当てはまる場合、エアコンの使い方だけで解決するのは難しく、建物側の改善が有効なタイミングといえます。

費用や施工方法を比較・検討するときの判断軸

断熱対策を考える際は、「どの素材が良いか」「費用はいくらか」といった表面的な比較だけで判断してしまうと、満足感が得られないことがあります。
ここでは、失敗しないために重要な判断軸をまとめます。

1. 断熱方法の違いを理解する

床下・天井・壁・窓には、それぞれの構造に適した断熱方法があります。
たとえば床下では「気流止め」を伴う施工が重要で、天井では気密層を壊さない吹込み方法が求められます。
部位ごとに“何を目的に施工するのか”を理解しておくと、後の判断がしやすくなります。
▶リフォームで断熱性能を一気に改善!快適な住まいをつくる方法とは?

2. 施工品質で断熱効果が大きく変わる

どれほど高性能の断熱材を使っても、施工の精度が低いと効果が十分に発揮されません。

特に注目すべきポイントは次の通りです。
・隙間がないか(気密処理)
・既存断熱材との取り合いが適切か
・結露リスクを考慮した施工か
・床下・小屋裏内の下地の状態を確認しているか

断熱は“見えなくなる部分”の作業が多いため、施工プロセスの丁寧さが重要です。

3. 目的に合った断熱材を選べているか

断熱材には多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

・繊維系(セルロースファイバー・グラスウール)
・発泡系(ウレタンフォーム・ボード系)

断熱性能や金額以外にも断熱材ごとの特徴がありますので、ご自宅にあった断熱材を探してみてください。
▶【必見】断熱材の種類徹底比較&選び方完全ガイド

4. 中長期的なコストとメリットを比較する

初期費用だけでなく、次の点も含めて比較することが大切です。
・光熱費の削減効果
・結露・カビのリスク低減
・建物寿命への影響
・メンテナンスのしやすさ
・断熱性能の長期安定性

費用だけで選ぶと、結果的に満足度が下がりやすいため、「何年後まで使う家なのか」という視点が参考になります。

自宅に最適な方法を知るには“現地で状態を見た判断が必要”

断熱対策は、家の状態や築年数、構造、現在の断熱材の有無などによって適切な方法が大きく変わります。
そのため、一般論だけでは判断が難しく、「この方法が正解」と一様に言えるものではありません。

家ごとに課題がまったく違うため

同じ築年数でも、
・床下が湿気が多い家
・天井断熱が極端に薄い家
・窓周りが特に冷え込む家
・気密が弱く温度ムラが大きい家
など、弱点は家庭によって異なります。

そのため、「どの断熱が最適なのか」「費用対効果が高いのはどこか」といった判断は、実際の状態を見て初めて正確に行えることがほとんどです。


<まとめ>

・エアコンの使い方で改善しない場合は、建物側の構造に問題がある可能性が高い
・断熱材や施工方法は「場所・目的」によって最適解が異なる
・施工品質や気密処理は断熱効果に大きく影響する
・自宅の弱点は家ごとに違うため、一般論だけで判断するのは難しい

 

まとめ|エアコン暖房が効かない原因と改善策

エアコン暖房が「効かない」と感じる根本原因は、機器の性能不足よりも、室内で暖気が天井側に滞留しやすい空気の性質と、窓・床・天井といった“面”の表面温度が低いことにあります。
室温だけでは体は温まりません。人は周囲の面と放射で熱をやり取りするため、窓面や床面が冷たいままでは、設定温度を上げても体感温度は思ったほど上がらないのです。
まずは風向きを下げる、自動運転とサーキュレーターで空気を循環させる、カーテンや換気の工夫をする、といった「今日できる対策」で体感を1〜2℃押し上げられます。
そこでなお改善が鈍い場合は、内窓の追加や床下・天井(小屋裏)断熱の強化で表面温度を底上げし、熱の逃げ道を塞ぐことが有効です。
最適解は住まいごとに異なるため、最小投資で最大効果を得るには、現状の弱点を把握して優先順位を決めることがいちばんの近道になります。

ご自宅の断熱性能が気になる、どこから改善すればいいのかわからない、といった方は、ぜひ無料の断熱診断をご依頼ください。

プロによる断熱診断では、以下のような点を診断します。

・冬の冷気がどこから入り込んでいるか
・結露が発生しやすい箇所
・使用している断熱材や窓の性能
・施工の優先順位や費用対効果の見通し

こうした内容をもとに、最適な断熱方法を提案してもらえるため、無駄のないリフォーム計画が立てられます。

「ちょっと話だけ聞いてみたい」「見積もりを比較してみたい」といったライトな相談でも構いません。テオリアランバーテックでは、断熱リフォームに関する無料相談・現地診断を随時受付中です。

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執筆者

Ikeda

寒さは苦手な夏生まれ女子。断熱・シロアリ・エクステリアを勉強中。
自身も新築の際には、断熱性・防音性などに惚れ込み、断熱材「セルロースファイバー」を選択しました。
ふわふわかわいい「セルロースファイバー」の情報、寒い住宅の原因や対策などなど・・・体もお財布も温める情報を発信していきます!

 

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