【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

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【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

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家が寒い!エアコンの暖房が効かなくなった原因と対策

家が寒い!エアコンの暖房が効かなくなった原因と対策

こんにちは。池田です。
今シーズン、長野県もいよいよ寒くなり始めてエアコンの暖房を使い始めた我が家ですが、暖房が効かず家の中が寒い!
築3年になる我が家は、床下エアコンなのですが昨年までは寒さの悩みはなかったのにおかしい・・・。いろいろ試した結果、家の中が寒い原因・暖房が効かない原因が分かりました。
暖房が効かずに寒いと感じる場合、まずはその原因を特定することが重要です。多くの場合、暖房が効かない原因は、設定温度が低すぎることや、部屋の断熱性が不十分であることが考えられます。また、暖房器具自体の性能低下や、フィルターの詰まりも影響を与えることがあります。

\ こんな方におすすめの記事 /
「24時間エアコンをつけっぱなしなのに、家の中が寒い」
「昨年と比べてエアコンの暖房の効きが悪くなった気がする」
「毎月フィルターやダストボックスの掃除をしているのに何で?」

同じお悩みを持つ方の参考になればと思い、注意してほしいことや対策についてまとめてみました。

 

エアコンの暖房が効かなくなった原因と解決方法

エアコンの暖房が効かない!

12月に入りエアコンの暖房は24時間つけっぱなしにしていたのですが、朝起きると2階の寝室も1階のリビングも15℃前後しかなく、家中が寒い。昨年はしっかり暖房が効いていたのでおかしいなと思いながら、数日間の外気温と室温を計測してみました。

2024年12月18日長野市の外気温 2024年12月18日高断熱住宅の2階寝室室温 2024年12月18日高断熱住宅の1階リビング室温
日時 外気温 / 天気 2階寝室 温度 / 湿度 1階リビング 温度 / 湿度
12/17
6:57
-1℃
やや曇り
16.9℃
54%
17.5℃
47%
12/18
6:24
-1℃
曇り時々晴れ
15.9℃
54%
16.4℃
46%
12/19
6:35
-5℃
ほぼ快晴
15.1℃
52%
15.6℃
47%
12/20
7:30
-4℃
ほぼ晴れ
14.1℃
53%
14.7℃
47%
12/21
8:28
0℃
晴れ
14.6℃
51%
15.0℃
47%

 

昨シーズンの室温と比較

昨シーズン、14日間の室温データを記録していたので、本当にエアコンの効きが悪くなっているのか確認してみました。

▼詳しくはこちら
『高断熱の家は本当に快適?冬の室温を14日間調査しました。』

日時 外気温 / 天気 2階寝室 温度 / 湿度 1階リビング 温度 / 湿度
3/2
7:04
-4℃
曇り時々晴れ
22.4℃
47%
20.8℃
46%

昨シーズンは、外気温が-4℃の日でも室温は20度を超えているので、やっぱりエアコンがおかしいのでしょうか・・・。

 

暖房の効きが悪い原因を探る

エアコンの暖房が効かない原因はさまざまですが、最も一般的なのはフィルターの詰まりです。
フィルターがホコリや汚れで詰まると、空気の流れが妨げられ、暖房効率が低下します。また、室外機が霜で覆われている場合も、エアコンの性能が落ちる原因となります。これを防ぐためには、定期的にフィルターを掃除し、室外機の周囲を清潔に保つことが重要です。さらに、設定温度を適切に調整することも効果的です。例えば、外気温に応じた設定により、エアコンの負担を軽減し、効率的に部屋を暖めることができます。

設備や環境は様々ですが、我が家では次のように原因を探してみました。
エアコン・吹き抜けのシーリングファン・24時間換気システム・ダクトファンの設定を変更し、室温が上がらないか確認をしてみました。ここでは、エアコン以外にも暖房の効きに影響を与えるものをチェックします。

床下エアコン

階段下収納内の床下エアコン

機種:三菱ルームエアコン 霧ヶ峰 MSZ-HXV5620S(寒冷地向け・18畳用)
リモコン:外付け MAスマートリモコン PAR-38MA

設定温度 28℃
(昨年は21~25℃)
風量 最大
(昨年は自動)
風向 下向き

まずは、床下エアコンの設定温度・風量・風向を確認します。
設定温度は、昨年は21℃~25℃に設定していましたが、原因を探るために28℃設定にしました。
風量は、室温が設定温度に届かないため自動から最大に変更。
風向は、リモコンで下向きに設定し、念のため本体の上下風向フラップ(はね)を触って下向きになっていることを確認します。

<ポイント>
床下エアコンは、冬の寒い季節に効率的に暖房を行うための優れた選択肢です。
基本的な設定として、まずは適切な温度を設定することが重要です。一般的に、室温は20〜22℃に設定すると快適さと省エネが両立します。具体的なアドバイスとして、エアコンの設定を自動モードにしておくことで、外気温に応じた最適な運転が可能になります。また、床下エアコンを使用する際は、室内の湿度を適切に保つことも大切です。湿度が低いと体感温度が下がるため、加湿器を併用するとさらに快適になります。
実践的なポイントとしては、定期的にフィルターを清掃し、エアコンの効率を維持することが挙げられます。これにより、エネルギー消費を抑えつつ、暖かく快適な室内環境を得ることができます。

 

シーリングファン

吹き抜けのシーリングファン

機種:オーデリック スチールファンコンパクト WF410

風量 最大
風向 上向き

次にシーリングファンの設定を確認します。
風量は最大。風向は、冬は上向きに設定するのが正解です。天井付近にたまる暖気を部屋中に広げてくれます。
機種によると思いますが、リモコンの表示と本体の動作がズレている場合があるので、一度電源をOFFにして風量と風向を再設定し直すのが良いと思います。

<ポイント>
シーリングファンの効果的な設定は、暖房効率を高めるために欠かせません。まず、冬場にはシーリングファンを時計回りに設定し、低速で運転することが推奨されます。これにより、天井付近にたまる暖かい空気を部屋全体に循環させることができ、効率的に室温を上昇させます。
具体的なアドバイスとしては、シーリングファンを設置する際は、天井の高さに応じてファンの大きさや取り付け位置を調整することが重要です。さらに、ファンのブレードが適切に清掃されているか確認し、埃を取り除くことで、運転効率を維持します。
実践的なポイントとして、ファンの回転方向を季節ごとに調整する習慣をつけましょう。冬は暖かい空気を下に、夏は涼しい空気を上に循環させるように設定を変更することで、一年を通じて快適な室内環境を維持できます。

 

24時間換気システム

24時間換気システム

機種:ローヤル電機 全熱交換型 SE200RS

給気 4
(昨年は9)
排気 4
(昨年は8)

熱交換型の換気扇ですが、給気・排気量を抑えることで外気温の影響をより受けづらくなります。
給気も排気も4程度に変更してみました。
また、機種によりますがメンテナンスとして3カ月に1度程度フィルターを清掃する必要があります。メンテナンスを怠っていないか確認が必要です。

<ポイント>
24時間換気システムは、室内の空気を常に新鮮に保ち、健康的な環境を維持するために重要です。しかし、冬場は特に寒さを防ぐために、その設定に注意が必要です。まず、換気システムの風量を適切に調整し、室内の暖かい空気が無駄に外に出ないようにしましょう。具体的には、換気量を必要最低限に設定し、寒い外気が直接入らないように工夫します。また、換気口の位置も重要です。暖房器具から遠ざけて配置することで、効率的に暖かさを維持できます。実践的なポイントとして、定期的にフィルターを清掃し、システムの性能を最大限に引き出すことも忘れずに行いましょう。これにより、冬の寒さに対抗しつつ、快適で健康的な室内環境を確保できます。

 

ダクトファン

ダクトファンのスイッチ

機種:三菱 中間取付型ダクトファン

電源 OFF
(昨年はON)
風量 OFF
(昨年は弱)

床下エアコン・ダクトファンを使って全館空調

ダクトファンは、床下から壁を通じて2階へ暖気・冷気を届けるための機械です。床下エアコン1台とダクトファンの組み合わせで全館空調となっています。
床下空間が温まらないことが分かったため、2階へ暖かい空気を送るのを止めるためダクトファンをOFFにしてみました。

<ポイント>
ダクトファンの適切な設定は、冬の寒さに対抗しつつ効率的な暖房を実現するために重要です。
基本的な設定として、ファンの風量を適切に調整することで、室内の空気を均一に暖めることができます。特に注意が必要なのは、ファンが不必要に強すぎると、暖房効率が低下するだけでなく、乾燥を招く可能性がある点です。実践的なポイントとして、定期的にフィルターを清掃し、ファンの動作を確認することで、常に最適なパフォーマンスを維持することができます。これにより、快適な室温を保ちながら、エネルギー効率も向上させることが可能です。

 

エアコンの暖房が効かない原因が判明

ここまで設定を変更・確認してみましたが、多少温度が上がったものの昨シーズンのような暖かさは戻ってきませんでした。

そこで最終手段。工務店に相談したところ「エアコンが28℃設定で風量が最大だと、風はかなり強いと思いますがしっかり風が出ていますか?」とのこと。ただ、普段気にしていなかったので、どのくらいの風が出ているのが正解か分からず、結局アフターサービスの方に見に来ていただくことになりました。

結果、エアコン内部に溜まった埃やペットの毛や汚れが原因で風力が足りず、エアコンが効かなかったようです。
説明書に書いてあった定期的なメンテナンス(フィルター掃除とダストボックス掃除)はしっかりやっていたので驚きましたが、エアコンの内部は繊細で分解して洗浄する必要があります。
もちろん今までもエアコンクリーニングをやった方がいいだろうとは思っていたのですが、今回のように実害がないとなかなか行動に移すのは難しいですね・・・。

我が家の場合は、床下エアコンであることと、愛犬がいるため通常よりも埃を吸い込みやすい環境にあるので、エアコンクリーニングは定期的にやらねばならないと実感しました。

 

エアコンクリーニングで暖房の効きが改善

エアコンクリーニング実施


画像出典:https://www.duskin.jp/special/air/ | ダスキン

今回、エアコンクリーニングはダスキンさんにお願いしました。

エアコンパーツにカビや埃や犬の毛が付着

分解してもらうと自分ではお掃除できない部分が埃やカビや犬の毛で汚い!

エアコンクリーニングで出た汚水エアコン内部の汚れ エアコンクリーニングで出た汚水エアコン上部の汚れ

洗浄後の排水を見せてもらいました。見えないところにカビや埃が溜まってたんですね。この空気を吸ってたと思うとゾッとします。

エアコンクリーニングで出た汚水が入ったタンク

床下エアコンは通常の壁掛けのものより洗浄が大変そうでしたが、しっかりきれいにしていただきました。

 

エアコンクリーニングの効果は?

エアコンクリーニング前は、風の出方にムラがありましたが、エアコンクリーニング後は風の出方は一定になり、風も力強くなりました。

クリーニング前は、床下空間が温まらずひんやりとしていたのですが、クリーニング後しばらくすると床下が暖かい!そして、ガラリからも暖かい空気が出てくるのを感じました。

床のガラリから暖かい空気が上昇するイメージ

外気温・室温も写真の通り。
エアコンクリーニング前は、外が-1℃の時に室温が16℃前後(設定温度:28℃)でしたが、エアコンクリーニング後は、外が-5℃でも室温は21℃前後(設定温度:25℃)になりました。

▼BEFORE

2024年12月18日長野市の外気温 2024年12月18日高断熱住宅の2階寝室室温 2024年12月18日高断熱住宅の1階リビング室温

▼AFTER

2025年1月11日長野市の外気温 2025年1月11日高断熱住宅の2階寝室室温 2025年1月11日高断熱住宅の1階リビング室温

 

部屋が寒い原因と対策

我が家は、床下エアコン・ペットがいるため通常よりも埃を吸い込みやすい環境であると言えます。
築3年でエアコンクリーニングは0回という状態でエアコンの暖房の効きが悪くなってしまいましたので、今回の経験をもとに2年に1回エアコンクリーニングを実施することにしました。
メンテナンスをしていないことで、エアコンが効かない・家が寒い・光熱費が高い・不衛生な空気を吸っていた、という最悪な状態に。みなさんもぜひ見直してみてくださいね。

今回の暖房が効かなかった原因は、エアコン内部の汚れにありました。しかし、原因は様々ですので、暖房の効きが悪くお悩みの場合には次の確認もしてみてください。

・エアコン:設定温度・風量・風向・メンテナンスは適切か
・シーリングファン:風量・風向は適切か
・24時間換気システム:給気量・排気量・メンテナンスは適切か
・ダクトファン:風量は適切か

また、築年数の古いお家では断熱性・気密性が低いことが原因で、温めた空気が逃げてしまっていることがあります。次のチェックポイントも確認してみましょう。

 

家全体の断熱対策

窓からの冷気

単板ガラスやアルミサッシの窓は断熱性能が低く、底冷えにつながる

古い窓や断熱性能の低い窓では、コールドドラフト現象が起き、暖房効率が低下します。この現象を防ぐためには、まず窓の断熱性能を向上させることが重要です。
簡単にできる対策としては、窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンを使用して冷気の侵入を防ぐ方法があります。さらに、隙間テープを使用して窓枠の隙間を塞ぐことも効果的です。これらの対策を講じることで、暖房効率の低下を軽減することができます。しかし、これらの対策は効果が限定的なため、根本解決としては、内窓の設置・ガラス交換・サッシ交換など、窓そのものの断熱性を高めることが必要です。

▼詳しくはこちらの記事
窓の断熱シートは効果なし?結露・寒さを防ぐ本当に効く対策とは

足元からの冷気

無断熱や低断熱の床下は、冷気が床面に伝わり底冷えにつながる

断熱材が無かったり、厚みが充分でない・劣化により脱落している、といったことが原因で暖房の効きが悪いと感じることもあります。
特に床は身体に直接触れるため、チェックするべき重要なポイントとなります。
リフォームでは、住んだまま工事可能な床下断熱がおすすめ。床板を剥がさない工法なら、解体費や床の修繕費、工事中の仮住まいが必要ないので、最低限の費用と日数で暖房効率の改善を実感できるでしょう。

▼詳しくはこちらの記事
底冷えの原因と効果的な対策|窓・床下から考える断熱改善ガイド

天井から熱が逃げる

無断熱や低断熱の天井は暖めた空気を逃がしてしまい底冷えにつながる

暖かい空気は上昇するため、天井の断熱が不十分だと天井や屋根を通じて暖かい空気が外に逃げてしまいます。
対策としては、断熱材で蓋をすることで暖房効率がアップします。天井断熱・屋根断熱がありますが、建物の構造や屋根裏の使用状況によって向き不向きがあります。また、床下同様に非破壊でできる工法もあり、工事による費用と引越しの負担をなくして快適な住まいにすることが可能です。

▼詳しくはこちらの記事
天井断熱で家はここまで変わる|築20年以上の住まいを快適にする秘訣

 

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執筆者

Ikeda
寒さは苦手な夏生まれ女子。断熱・シロアリ・エクステリアを勉強中。
自身も新築の際には、断熱性・防音性などに惚れ込み、断熱材「セルロースファイバー」を選択しました。
ふわふわかわいい「セルロースファイバー」の情報、寒い住宅の原因や対策などなど・・・体もお財布も温める情報を発信していきます!

 

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