【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

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【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

【新築並みに改善!?】寒~いアルミサッシ窓の冷えと結露の理由&対策方法

執筆者

Yanagisawa Naoki
気密測定技能者・しろあり防除士・WEB解析士
2007年に日本でセルロースファイバー断熱工事のパイオニアであった、有限会社信濃ビケン(長野市)に入社。セルロースファイバーの施工職人として従事。2012年に株式会社テオリアランバーテックに統合され、入社から10年以上で約2000棟以上のセルロースファイバー断熱工事や気密測定技能者の経験を経て、現在は断熱・気密に関する正しい情報を発信するため活動している。

アルミサッシ窓が生む「底冷え」と結露のメカニズム

引用:写真AC

20~30 年前に建てられた戸建てが真冬の朝に感じる“底冷え”は、必ずしも断熱材の厚み不足だけが原因ではありません。
当時の住宅は「安価で軽く大量生産しやすい」という理由からアルミサッシが標準仕様でした。
しかし現在は開口部(外気に接する窓やドア)の熱損失が住宅全体の3~5割を占めることが知られ、国の断熱性能基準も窓の性能値(Uw値)まで細かく規定しています。
つまり、当時は当然とされたアルミフレームが、いまや最新基準と大きなギャップを抱えているわけです。

築28年が経過した単板アルミサッシ

アルミの熱伝導率はおよそ200W/mK、対して樹脂(硬質 PVC)は0.16~0.17W/mKしかありません。
理論上、温度差が生じた瞬間にアルミは樹脂の1000倍近い速度で熱を伝えます!!

ペアガラスにしても、冷えたフレームが熱のバイパス=ヒートブリッジとなり、
窓辺の体感温度は室温より5~8 ℃低くなることも珍しくありません。
冷気は重く床へ流れ落ち、室内に微弱な下降気流(コールドドラフト)を生み出します。
その気流が足元を撫でるたびに暖房効率は下がり、「暖房を24度に設定しているのに足が冷たい!」と感じる現象が繰り返されるのです。

熱伝導率の比較

さらに厄介なのが結露です。外気温が氷点下、室温が20℃、室内湿度が60%を超えると、アルミサッシは、あっという間に結露が起きる温度まで冷えてしまいます。
窓枠に水滴がたまり始めると、アルミサッシの溝にはカビが広がり、周囲の木部も黒ずんで傷みます。放置すれば、留めているビスまで錆びてしまいます。
木材が湿気を含むと荷重を支える力も低下し、構造耐久性にまで影響が及ぶため、「窓だけの問題」とは言い切れません。

アルミ(金属)フレームが“ヒートブリッジ”になる理由

赤外線サーモで冬の未明に撮影すると、アルミサッシは外周が真っ青、すなわち外気温とほぼ同じ温度に冷え切っている様子がはっきり写ります。
そこに陽が差し込み室温が20℃へ上がっても、アルミフレームは数分で室内の熱を屋外側へ逃がすので赤外画像では再び青色になります。
樹脂サッシや木製サッシに同じ測定をすると、暖房を止めてもフレームが淡い緑や黄で踏みとどまるのと対照的です。

引用:Adobe Stock ※写真はイメージです

建築環境・省エネルギー機構(IBEC)が1999年基準モデル(開口部面積比18%)でまとめた『住宅の省エネルギー基準 早わかりガイド』では、冬期の部位別熱流出割合は 屋根5%・外壁15%・床7%・開口部58% と、窓が過半を占める結果が示されています。

一方、YKK APが平成28年省エネ基準相当の標準住戸(開口部面積比27%、アルミサッシ+複層ガラス)で行ったシミュレーションでは 屋根7%・外壁20%・床8%・開口部35〜45%。モデル条件が変わっても、開口部が住宅最大の熱経路である事実は揺らぎません。

「窓から58%も熱が逃げる」のウソ・ホント(長野県版 試算)

出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より

「家の暖房熱の58%が窓から逃げる」というグラフを見たことはありませんか?
実はこの数字、昔のアルミサッシ+単板ガラスを前提にした古いデータです。現在主流のペアガラスや樹脂サッシを採用した住宅では、同じ条件でも窓の熱損失割合は およそ20%前後 まで低下します。

「冬の暖房熱の 58 % が窓から逃げる」という数字は、アルミサッシ+単板ガラス が当たり前だった古い家を前提にしたもの。
長野市の冬は平均気温が -4 ℃前後まで下がり暖房期間も東京より長い分、窓の性能差が光熱費により大きく効いてきます。
ここでは「アルミサッシ+単板ガラスに樹脂内窓を後付け」した場合の断熱効果を長野県の気象条件で概算しました。

施工前後でどう変わる?(長野県・参考試算)

指標 施工前
アルミ+単板
施工後
+樹脂内窓*
改善率
開口部 Uw値 約6.5W/㎡K 1.6W/㎡K ▲75 %
ガラス面温度** 約5 ℃ 約 15 ℃ +10 ℃
年間暖房損失*** 約 5900kWh 約 3 200 kWh ▲45 %
結露リスク 高い ほぼ解消
遮音性能 25–30dB 35–40 dB +5–10 dB

* YKK AP「プラマードU」Low-E複層(中空層10mm・アルゴン)相当。Uw = 1.6W/㎡K。
** 外気-3℃/室温20℃時の概算値。
*** 長野市:平均温度差11 K、暖房期間200日、窓面積10 ㎡で試算。

体感的に起こること(長野の冬)

  • 足元が冷えにくい
    コールドドラフトが大幅に減り、体感温度が2–3 ℃向上。
  • 結露掃除がほぼ不要
    露点を超える表面温度でカビ・ダニの発生リスクも低減。
  • 光熱費をさらに圧縮
    2700kWh/年の削減は電気単価30円で約8.1万円の節約に相当(窓10 ㎡換算)。
  • 静かになる
    樹脂+二重窓で気密が上がり、交通騒音が体感で半減。
  • 夏の日射もカット
    Low-E膜が紫外線を約80 %遮り、冷房負荷も低減。

逆に、夏になると窓は「最大の熱の入り口」に早変わりします。一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会が、平成11年基準相当住宅で行った試算によれば、昼間に住まいへ流入する外部熱量の約73%が窓やドアなど開口部から入ってくると報告されています。ガラス面が強い日射を受けて蓄熱し、熱伝導率の高いアルミ枠がそれを室内へ押し込む――この二重の作用が、冷房効率を大きく下げる主因になっているのです。

つまり、アルミフレームは冬も夏も熱の出入りを加速させ、冷暖房費を底上げする厄介者というわけです。

結露が健康と建物寿命を縮めるメカニズム

結露は単なる「ガラスが曇る現象」ではなく、住まい手の健康と家の耐久性を蝕む連鎖の起点です。
サッシ溝やカーテンが湿ればカビが発生し、その胞子をエサにダニが繁殖します。
アレルギー性鼻炎や喘息を持つ方が冬場に症状を悪化させる主因は、このカビ・ダニ複合汚染といわれます。
さらに、脱衣室やトイレで窓辺が冷えると血圧が急上昇し、ヒートショック事故のリスクも高まります。
北海道のように室温19.8 ℃を保つ地域では本州よりヒートショック死亡率が大幅に低いという統計が、その重要性を裏づけています。

家本体への悪影響も無視できません。
集成材や石膏ボードは湿度が80%を超えると強度が急落し、釘抜けやクロス剥離を招きます。
アルミ枠は電食による白サビが発生し、部品交換には枠を外す大工事が必要です。
結露を放置すると「窓の修理」では済まず、「躯体(柱などの木材)補修」へ発展するため、早い段階での断熱窓化が家計にも合理的なのです。

▼窓の寒さや結露についてはこちらの記事でも詳しく解説しています
「うちの窓ってなんでこんなに寒いの!?寒さの原因と自分で出来るDIY10選!」
「【2025年最新版】内窓で窓の結露を防ぐ方法|効果・費用・補助金も解説」

断熱改修前に押さえる3つのセルフチェック

とはいえ、いますぐ窓を全部交換するとなると費用も手間もかかります。
そこで、まずは現在の“危険度”を可視化する三つのセルフチェックを試してください。

    1. 窓枠表面温度の測定
      最近はスマートフォン用の小型サーモカメラが1万円前後で手に入ります。窓辺が紫~青に見えたら即改修レベル。もし機器がなければ、就寝前に窓枠へ手の甲を当ててみてください。ひんやりどころか“冷たい”感触なら、アルミフレームの熱橋が顕在化しています。
    2. 結露ログの取得
      寝る前に窓枠へキッチンペーパーを差し込み、翌朝の吸水量を測るだけでも十分。タオル派の方は交換回数と重さを1週間記録すると、どの窓がどれだけ結露しているか DIY でも数値化できます。
    3. 光熱費の年間推移(冷暖房合算)
      ▼モデルケース
      ・暖房:月2万円×7か月(10〜翌4月)=14万円
      ・冷房:月1万円×3か月(7〜9月)=3万円
      年間冷暖房費は約17万円**
      メーカー実測と環境省シミュレーションでは窓だけの改修でも年間2〜3割の光熱費ダウンが確認されています。25%削減なら1年で約4万3千円節約できる計算です。
      内窓を5〜6か所取り付けても総工事費は40〜50万円。先進的窓リノベ2025を利用すれば自己負担は約17〜25万円に圧縮されます。
      ・17万円÷4万3千円/年≒4年で回収
      ・25万円÷4万3千円/年≒6年で回収
      将来的に電気代や灯油代が上がれば投資回収期間はさらに短くなります。

*暖房使用月数は10月~4月の7 か月で試算
**暖房7か月+冷房3か月=年間10か月分を想定

窓の性能ラベルにある「Uw1.9以下」「Low-Eペア」は補助金申請の重要キーワードでもあります。
カタログや見積書に記載された数値をチェックリスト化し、改修対象を絞り込むと手続きの効率化が可能。

今日からできる4つのDIY応急処置

すぐに工事は難しいけれど、この冬を少しでも快適に乗り切りたい。
そんなとき役立つのが、気密テープ・断熱カーテンライナー・結露吸水テープ、そして計画換気の4つです。

気密テープ
サッシレールに貼るだけで隙間風を3~4割カット。戸車やクレセント錠を妨げない厚みを選ぶのがコツ。
貼りたては開閉が重いものの、2〜3日で馴染みます。
断熱カーテンライナー
カーテン背面に空気層をもう1枚追加し、冷気の下降気流をブロック。丈を長めにして床に軽く触れる程度で縫い付けると遮熱効果が高まります。
結露吸水テープ
水滴を“受け止める”最後の関所。吸水量に限界があるため、朝のうちに交換しないとカビの温床に。
計画換気
「窓を開けると寒い」と敬遠しがちですが、湿度を下げて露点を抑えれば結露自体が発生しにくくなります。

これら DIY 対策は“延命措置”にすぎず、
テープやライナーの交換サイクルを考えれば五年後には本格リフォームのほうが低コストになるケースが大半です。

材料選びと施工のコツ

すき間風テープはポリエチレンフォームより発泡 EPDM ゴム(屋外でも劣化しにくいゴムを、スポンジ状態にしてさらに柔らかくした素材)のほうが耐久性に優れます。
厚みは15~20 mm が戸建て向けの定番。
断熱ライナーはアルミ蒸着フィルムよりポリエステル綿入りの二層構造が結露を吸い上げるぶんカビに強いという特徴があります。

効果絶大!今年こそは挑戦したい本格リフォーム5選

「次の冬こそ根本解決したい!」と思ったら、窓そのものを高断熱化するしかありません。
ここでは工期、費用、断熱性能のバランスが取れた5つの手法を紹介します。

内窓(樹脂サッシ)設置

内窓リフォームは、既存のアルミサッシを残したまま室内側に樹脂フレームの窓を追加し、断熱・防音・結露抑制を一度に高める方法です。100mmの空気層から生まれる二重構造が断熱材の役目を果たし、冬は暖気を逃がさず、夏は外気の熱を遮断します。ガラス面温度が上がることで結露が激減し、サッシ溝やカーテンのカビ掃除から解放されるのも大きなメリットです。
樹脂フレームは気密ゴムが柔らかく、外からの騒音も30〜40dBカット。しかも工事は 1 窓あたり約30分で完了し、壁や外観を傷めず、騒音も粉塵もほとんど出ません。
さらに先進的窓リノベ2025などの補助金を利用すれば費用が最大で半額になり、光熱費の削減分で約5年で元が取れるケースが多い内窓は、言わば“窓の薄型ダウンジャケット”です。
※遮音性能はガラス構成・設置環境により異なります。

窓交換(カバー工法)

引用:「先進的窓リノベ2025事業HP」より

カバー工法は既存枠を取り外さないため、外壁防水層を傷めずに済む点がメリットです。
その一方で開口部が二周りほど小さくなるため、
出入り口として使用する掃き出し窓では採光面積の減少に注意が必要です。

窓交換(はつり工法)

引用:「先進的窓リノベ2025事業HP」より

外壁ごと既存サッシを撤去し、新しい樹脂または木製サッシを取り付けるフルスケールの改修。工期と費用は増えますが、躯体断熱と同時に行えばヒートブリッジ(熱橋)を根本から解消できます。採光や開口寸法を維持しつつ最新の高性能窓へ一気に更新したい場合に最適です。

ガラスのみ Low-E 化

引用:「先進的窓リノベ2025事業HP」より

フレームがアルミのままなのでフレーム部の結露は残りやすいのですが、放射熱損失が減るため「窓全体が冷えた空に熱を奪われる」現象は大きく改善します。
スペーサーは金属製か樹脂製かで性能差が出るため、見積書に樹脂スペーサーの記載があるか必ず確認してください。

外付け遮熱アイテム(ブラインド・シャッター)


引用:株式会社LIXIX(https://www.lixil.co.jp/reform/imadoki/window/insulation.htm)

窓の外側にアルミ/樹脂ブラインドや断熱シャッターを後付けし、夜間の放射冷却と夏の日射取得を同時にコントロールする方法です。窓交換より費用を抑えつつ、防犯性や台風対策にも効果があります。既存ガラスを残したい場合の“+α”対策として有効です。

補助金・助成金で費用を半分以下にする方法

先進的窓リノベ2025事業 TOP画引用:「先進的窓リノベ2025事業HP」より

現在、国が行っている2025年度も継続中の「先進的窓リノベ2025事業は、窓改修費の2分1、最大200万円まで補助される大型制度です。
申請は登録事業者(工事を依頼した会社)が代行するため、
見積書を依頼するときに「窓リノベ補助金の登録事業者ですか」とひと言聞いてみてください。

制度の流れは、
①現地調査とラフプラン作成 → ②オンラインで交付申請 → ③交付決定通知 → ④工事 → ⑤完了報告 → ⑥補助金振込
という順序。
※申請前に工事着工はOKです。着工後にお客様からも資料の提出(身分証など)が必要になりますので、詳しくは工事業者に確認しましょう。

もっと詳しく窓の補助金について知りたい方はこちらの記事で解説しています。
『内窓設置を考えるなら知っておきたい!最新補助金制度と申請手順を解説』

各自治体独自の補助金もあるため、先進的窓リノベと併用可能かあせて工事業者に確認しましょう。
<補助金例>
信州健康ゼロエネ住宅(長野県)、住まいのゼロカーボン推進補助金(長野県松本市)

シミュレーション:補助金適用モデルケース

掃き出し窓(W1600 mm×H2000 mm)を1ヵ所、
腰高窓(W1600 mm×H900mm)を3ヵ所、
小さめの窓(W690mm×H900mm)を1ヵ所
計5窓を樹脂内窓とした場合、工事費はおよそ39万2千円。
ここに窓リノベ補助が22万5千円入り、自己負担は16万7千円です。
年間の冷暖房費が5万円下がれば3.5年で投資回収できる計算になります。
※シュミレーション参考元:「LIXIL | 内窓設置省エネ・補助金シミュレーション」

断熱改修で得られる快適・健康・家計メリット

窓改修で室温が平均6℃上がると、ヒートショック関連死は約30%減少するとの報告があります。
暖房エネルギー消費は40%削減、二酸化炭素排出は年間500 kg削減という試算も出ています。
結露をなくすことで朝の掃除時間が減り、家具の塗装剥がれや畳の黒カビも防げるため、家事コストと資産価値の両面でメリットがあるのです。

ユーザーインタビュー:築10年戸建ての実例

樹脂内窓を設置したY様邸(長野県千曲市)では、
「建てた当初は窓の性能まで意識していなかったため、冬はとにかく窓の近くに行くと冷気でとても寒かったですね。
暖房で室内を暖めても窓の近くはいつも寒かったです。
そんな時に後からでも取り付けることができる内窓を知り、費用も予算内でしたのでメインの居住スペースに5箇所ほど設置しました。
付けてみての感想は「・・・全然違う!!」。今まであれだけ寒かった窓の近くに行っても寒さを感じなくなりました。(こんなことならもっと早く付ければよかった)
また、外の音も静かになりました。(雨音が聞こえなくなりました)
唯一のデメリットとしては空気の入れ替えなどで窓を開けたいときに、2回(内窓と既存窓)窓を開ける必要がありますが、デメリットを差し引いても寒さに悩んでいる方は付けた方がいいと思います!」
と語られていました。

よくある質問10選(FAQ)

Q:内窓を付けると室温はどのくらい上がりますか?
A:冬の窓際で平均4〜6 ℃、リビング全体で2〜3 ℃上がる事例が多く報告されています。
Q:結露は本当に解消できますか?
A:ガラス面温度が上がるため大量の水滴はほぼ発生せず、タオル1枚で軽く拭く程度まで減少します。
Q:補助金は誰でも利用できますか?
A:持ち家で登録事業者が施工し、性能基準を満たす窓を選べば年齢・所得制限なく申請可能です。
Q:費用と投資回収は?
A:内窓5〜6カ所で自己負担45〜60万円(補助後)が目安。暖房費が月3万円なら約5年で元が取れます。
Q:工事時間と生活への影響は?
A:1窓約30分、粉じんや騒音も最小限。家具移動だけで、当日から通常の生活ができます。
Q:防音効果はどれくらい?
A:外部騒音を30〜40 dB低減する測定例があり、幹線道路沿いでも室内が静かになります。
Q:見た目や採光は暗くなりませんか?
A:フレームが細く透明ガラスを選べば採光への影響はわずか。色や木目調も選択できます。
Q:お手入れは面倒ですか?
A:樹脂なのでサビず、水拭きで十分。レールのホコリを年1回掃除機で吸えば滑りが保てます。
Q:開閉が重くなることは?
A:戸車が新品になるため通常は軽くなります。気密ゴムが馴染むまで数日だけ抵抗感が出る場合があります。
Q:将来外窓を交換したら内窓は無駄になりますか?
A:内窓はそのまま併用でき、三層構造でさらなる断熱・遮音効果を得られます。スペーサーで調整できる範囲であれば、取り外して別室へ再利用することも可能です。

用語集:窓・断熱リフォームを理解するキーワード10

1. 熱貫流率(U値)
壁や窓1㎡を1時間あたりに通り抜ける熱の量。数値が小さいほど“熱が逃げにくい=断熱性能が高い”ことを示します。
2. Uw値
フレームとガラスをひっくるめた窓1枚のU値。国の補助金はこの値が基準以下かどうかで判定されます。
3. Low-Eガラス
ガラス表面に超薄い金属膜をコーティングし、赤外線をはね返して“夏は遮熱・冬は保温”を同時に実現する高性能ガラス。
4. ヒートブリッジ(熱橋)
金属枠など熱が集中して流れ出入りしやすい“熱の抜け道”。ここをなくすと家全体の保温力が一気に上がります。
5. コールドドラフト
冷えたガラス表面に沿って空気が下降し、床を這うように流れる冷気のこと。足元がスースーする原因になります。
6. C値(相当隙間面積)
家全体のスキマ量を床面積1㎡あたりで示した値。小さいほど気密性が高く、換気や断熱が効きやすくなります。
7. ペアガラス/トリプルガラス
ガラス2枚組がペア、3枚組がトリプル。枚数が増えるほど断熱・遮音性能が向上します。
8. アルゴンガス充填
ガラス間の空気層に空気より熱を伝えにくいアルゴンガスを封入し、U値をさらに下げる方法。
9. 樹脂スペーサー
ガラスとガラスをつなぐ部材を金属ではなく樹脂にしたもの。ガラス周辺の結露を抑え、断熱性能を底上げします。
10. 日射取得率(η値)
窓から入る太陽エネルギーの割合。冬は大きいほど暖房を助け、夏は小さいほど室温上昇を抑えます。

DIY でやってはいけない4つの NG 例

  • 新聞紙や段ボールをガラスに貼ると、夜間に吸い込んだ湿気が朝方に放出され逆結露を招きます。
  • 目張りテープを過剰に貼ると窓が歪み、気密どころか隙間が拡大することも。
  • 冬季のシーリング材施工は硬化不良を起こしやすい。
  • 結露を放置すると黒カビが室内空気質を著しく悪化させるため、「一時しのぎ」の範囲を超えDIY は避けてください。

寒さも結露も「築年数が古いから仕方ない」とあきらめる時代は終わりました。内窓や高性能サッシで窓を強化すれば、光熱費は毎年確実に下がり、結露やカーテンのカビ掃除ともお別れできます。国の補助金が手厚い今こそ、少ない負担で暮らしを底上げする好機(一説には国の大型補助金は今年が最後とも言われています!)。

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