断熱材比較|11種類の特徴・性能・価格をわかりやすく解説 公開日:2025年2月28日/更新日:2026年3月27日 執筆者 Yanagisawa Naoki 気密測定技能者・しろあり防除士・WEB解析士 2007年に日本でセルロースファイバー断熱工事のパイオニアであった、有限会社信濃ビケン(長野市)に入社。セルロースファイバーの施工職人として従事。2012年に株式会社テオリアランバーテックに統合され、入社から10年以上で約2000棟以上のセルロースファイバー断熱工事や気密測定技能者の経験を経て、現在は断熱・気密に関する正しい情報を発信するため活動している。 断熱材を比較するときは、「性能が高いか」だけで選ばないことが大切です。 断熱材には、グラスウール・ロックウール・硬質ウレタンフォーム・押出法ポリスチレンフォーム(XPS)・フェノールフォーム・セルロースファイバーなどさまざまな種類があり、それぞれ断熱性能、価格、湿気への強さ、防音性、施工方法が異なります。 たとえば、費用を抑えやすい断熱材もあれば、隙間に対応しやすく気密性を高めやすい断熱材、調湿性や防音性に優れた断熱材もあります。つまり、「一番いい断熱材」があるのではなく、家の状況や重視したいポイントによって向いている断熱材が変わるということです。 この記事では、主要な断熱材の特徴を比較しながら、どんな人・どんな住宅に向いているのかを分かりやすく整理していきます。まずは結論として、代表的な断熱材の違いを一覧で確認していきましょう。 目次 Toggle 結論|断熱材は「価格・性能・施工方法」で向き不向きが変わる断熱材の比較表断熱材を比較するときに見るべきポイント断熱性能価格湿気への強さ防音性・快適性施工方法と施工精度主要な断熱材の種類を比較【繊維系断熱材】【プラスチック系断熱材】【自然素材系断熱材】断熱材のメリット・デメリット徹底比較早見表で見る断熱材環境・健康に配慮した断熱材の選び方エコ住宅向けの特徴安全性・環境負荷チェックポイント施工をすぐに検討する方向け:失敗しない断熱材選びのポイント施工業者との連携と見積もりの取り方成功するためのポイント断熱材の施工前後の比較事例と効果検証施工前後の効果光熱費の変化失敗しないための断熱材選びの注意点と回避策よくある失敗例と原因回避策とアドバイスよくある質問(FAQ)とその回答まとめ「自分に最適な断熱材の見つけ方」断熱施工業者の選び方 結論|断熱材は「価格・性能・施工方法」で向き不向きが変わる 断熱材を比較したときの選び方の目安は、次の通りです。 費用を抑えたいなら、グラスウールやロックウールが候補 断熱性能や気密性を重視したいなら、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームが候補 湿気に強い断熱材を選びたいなら、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)などの発泡プラスチック系が候補 防音性や調湿性も重視したいなら、セルロースファイバーが候補 ただし、断熱材選びは素材だけで決まるものではありません。施工する部位や工法、施工精度によっても、断熱性や快適性は大きく変わります。 そのため、比較するときは「どれが一番優秀か」で考えるのではなく、自宅の悩みや工事条件に合っているかで判断することが大切です。 断熱材の比較表 断熱材 特徴 向いている人 注意点 グラスウール 比較的安価で普及率が高い。不燃性があり、幅広く使われている 費用を抑えたい人 湿気対策や施工精度によって性能差が出やすい ロックウール 耐火性・吸音性に優れる 防火性も重視したい人 グラスウールよりやや高価になる場合がある 硬質ウレタンフォーム 断熱性能が高く、隙間なく施工しやすい 性能や気密性を重視したい人 費用が高めになりやすい 押出法ポリスチレンフォーム(XPS) 耐水性・強度が高い 基礎や床まわりなど湿気が気になる部位に使いたい人 防音性は高くない フェノールフォーム 薄い厚みでも高い断熱性能を確保しやすい 限られた厚みで高断熱を目指したい人 価格が高め セルロースファイバー 調湿性・防音性に優れる 快適性や防音性も重視したい人 吹込み施工が前提で、施工会社選びが重要 まずは上の表で全体像をつかみ、次章から各断熱材の特徴や違いを詳しく見ていきましょう。 断熱材を比較するときに見るべきポイント 断熱材は、種類ごとに強みが異なります。 その違いを正しく見るために、まずは比較のポイントを整理しておきましょう。 断熱性能 断熱材を比較するとき、まず確認したいのが断熱性能です。 断熱性能が高いほど、外気の暑さ・寒さの影響を受けにくくなり、室内の温度を保ちやすくなります。 ただし、断熱材の性能は素材名だけで決まるわけではありません。 厚みや施工部位、施工精度によっても、実際の効果は変わります。 価格 価格も、断熱材を比較するときの大切なポイントです。 一般的に、高性能な素材や施工に手間がかかる素材は、費用が高くなりやすい傾向があります。 比較するときは材料費だけでなく、施工方法や施工面積、住宅の状態も含めた全体の費用で見ることが大切です。 湿気への強さ 断熱材を選ぶときは、湿気への強さも確認しておきたいポイントです。 住宅では、壁の中や床下、基礎まわりなど、湿気の影響を受けやすい場所があります。 断熱材には、水に強いもの、調湿性を持つもの、湿気対策を前提に施工するものがあります。 そのため、素材の特徴だけでなく、どこに使うかもあわせて考えることが大切です。 防音性・快適性 断熱材は、暑さ・寒さをやわらげるだけでなく、住まいの快適性にも関わります。 種類によっては、音を伝わりにくくしたり、室内環境を整えやすかったりするものもあります。 そのため、断熱性能だけでなく、防音性や結露への配慮など、暮らしやすさの視点でも比較しておくと安心です。 施工方法と施工精度 断熱材を比較するときに見落としやすいのが、施工方法と施工精度です。 どれだけ性能の高い断熱材でも、隙間やムラがあると、本来の性能を十分に発揮しにくくなります。 断熱材には、敷き込む、充填する、吹き付ける、吹き込むなど、さまざまな施工方法があります。 そのため、素材の違いだけでなく、どのように施工されるかまで含めて判断することが重要です。 断熱材にはそれぞれ異なる強みがあり、価格を重視するか、断熱性能を重視するか、湿気や防音性まで求めるかによって、適した素材は変わります。 比較のポイントを押さえたうえで、ここからは主要な断熱材ごとの特徴を見ていきましょう。 主要な断熱材の種類を比較 断熱材は大きく「繊維系」「プラスチック系」「自然素材系」に分類されます。以下の表では、各グループに属する主要な製品の性能数値や特徴をまとめています。 【繊維系断熱材】 グラスウール 引用:マグ・イゾベール株式会社/ポリカット グラスウールは、ガラス繊維を綿状に加工した断熱材で、日本の住宅でも最も一般的に使用されています。 項目 内容 熱伝導率 0.038~0.052 W/(m・K) 密度 10~80 kg/m³ (16K~32Kなど、密度が高いほど性能向上) 耐火性 不燃(最高級の防火性能) 吸音性 非常に優れている 施工性 柔軟で複雑な形状にも対応可能 価格帯 比較的安価 耐久性 適切に施工されれば20年以上 環境負荷 リサイクルガラス原料で低負荷 グラスウールは16K, 24K, 32Kなどと密度によって種類が分かれており、密度が高いほど断熱性能も高くなりますが、その分コストも上がります。一般的な住宅では16Kもしくは24Kが多く使用されています。 <グラスウールの主な製品> ・旭ファイバーグラス株式会社:マットエース ・マグ・イゾベール株式会社:ポリカット ロックウール 引用:写真AC ロックウールは火山岩を主原料として製造された鉱物繊維系の断熱材です。グラスウールと似た特性を持ちますが、いくつかの点で異なります。 項目 内容 熱伝導率 0.036~0.040 W/(m・K) 密度 30~200 kg/m³ 耐火性 不燃(グラスウールより高い耐熱性) 吸音性 優れている 耐水性 吸水性が低く、湿気に強い 価格帯 やや高価 施工性 やや硬めで扱いに注意 環境負荷 天然鉱物由来で低負荷 ロックウールは耐火性に優れているため、防火区画や高い耐火性能が求められる部位に適しています。また、グラスウールに比べて硬いため、崩れにくく形状維持がしやすいという特徴もあります。 <ロックウールの主な製品> ・ニチアス株式会社:ホームマット ・JFEロックファイバー株式会社:アムマット ・日本ロックウール株式会社:エスファイバー®粒状綿 また、ロックウールには吹込み(ブローイング)工法もありましたが、大手ロックウール製造メーカーであるニチアスが2023年10月をもって生産停止。流通しているロックウールの7割に当たります。 高性能グラスウール 引用:旭ファイバーグラス株式会社/アクリアネクスト 近年普及している高性能グラスウールは、従来のグラスウールよりも繊維を細く、密度を高くすることで断熱性能を向上させたものです。 項目 内容 熱伝導率 0.033~0.036 W/(m・K) 密度 通常のグラスウールより高密度 耐火性 不燃 価格帯 従来のグラスウールより高価 (プラスチック系より安価) その他特徴 従来品より15~20%断熱性能向上 高性能グラスウールは、省エネ基準の強化に伴い、より薄い壁厚でも高い断熱性能を確保できるため、人気が高まっています。 <高性能グラスウールの主な製品> ・旭ファイバーグラス株式会社:アクリアシリーズ ・マグ・イゾベール株式会社:イゾベール・スタンダード ・パラマウント硝子工業株式会社:太陽SUN 【プラスチック系断熱材】 硬質ウレタンフォーム 引用:株式会社日本アクア/アクアフォーム 硬質ウレタンフォームは、液状の原料を発泡させて固めた断熱材で、高い断熱性能が特徴です。 項目 内容 熱伝導率 0.023~0.028 W/(m・K) 密度 25~45 kg/m³ 耐火性 防炎性能あり(準不燃または難燃) 耐水性 非常に高い(クローズドセル構造) 気密性 高い(隙間なく施工可能) 施工方法 現場吹付、ボード工法 価格帯 繊維系の約2~3倍 耐久性 長期的に安定 環境負荷 石油由来(フロン不使用製品もあり) 硬質ウレタンフォームには、大きく分けて「現場発泡吹付タイプ」と「ボードタイプ」があります。 現場発泡吹付タイプの特徴 液状原料を現場で吹き付けて発泡させる 隙間なく施工可能で気密性が高い 複雑な形状にも対応可能 専門の施工技術が必要 <現場吹付タイプの主な製品> ・アキレス株式会社:アキレスエアロンRシリーズ ・BASF INOAC ポリウレタン株式会社:フォームライトSL-100 ・株式会社日本アクア:アクアフォーム ボードタイプの特徴 工場で製造された板状の断熱材 施工が比較的容易 切断や加工が必要な場合あり 気密性は吹付タイプより劣る場合がある <ボードタイプの主な商品> ・アキレス株式会社:アキレスボード ・倉敷紡績株式会社:クランボードシリーズ 押出法ポリスチレンフォーム (XPS) 引用:デュポン・スタイロ株式会社/スタイロフォーム 押出法ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂を押し出し発泡させた断熱材です。 項目 内容 熱伝導率 0.028~0.040 W/(m・K) 密度 25~45 kg/m³ 耐火性 難燃材料 耐水性 非常に高い(吸水率0.3%以下) 圧縮強度 高い(荷重に適する) 施工性 切断・加工が容易 価格帯 中~高価格 耐候性 紫外線に弱い 環境負荷 石油由来、リサイクル可能 XPSはピンク色やブルーの板状製品として流通することが多く、外壁や屋根、基礎などの外周部断熱に適しています。高い防水性と強度を持つため、基礎断熱や外張り断熱によく使われます。 <押出法ポリスチレンフォーム (XPS)の主な製品> ・デュポン・スタイロ株式会社:スタイロフォーム ・株式会社JSP:ミラフォーム ・株式会社カネカ:カネライトフォーム ビーズ法ポリスチレンフォーム (EPS) 引用:松原産業株式会社/パイナルフォーム ビーズ法ポリスチレンフォームは、発泡ポリスチレンビーズを加熱成形した白色の断熱材です。 項目 内容 熱伝導率 0.034~0.041 W/(m・K) 密度 15~30 kg/m³ 耐火性 難燃材料 耐水性 XPSより劣る(吸水性あり) 圧縮強度 XPSより低い 施工性 軽量で加工しやすい 価格帯 比較的安価 環境負荷 石油由来、リサイクル可能 EPSは「発泡スチロール」の一般名称でも知られ、軽量で加工性に優れるため、さまざまな形状に対応可能です。価格面でのメリットがあり、内断熱などに用いられます。 <ビーズ法ポリスチレンフォーム (EPS)の主な製品> ・金山化成株式会社:SKフォーム 保温板・断熱材 ・キアナ株式会社:EPS断熱フォーム ・松原産業株式会社:パイナルフォーム フェノールフォーム 引用:旭化成建材株式会社/ネオマフォーム フェノールフォームはフェノール樹脂を原料とした断熱材で、高い断熱性能と難燃性が特徴です。 項目 内容 熱伝導率 0.018~0.022 W/(m・K) 密度 25~40 kg/m³ 耐火性 自己消火性が高い(準不燃) 耐熱性 100℃以上に耐える 価格帯 高価 施工性 ボード状で加工可能 環境負荷 フロン不使用、有害ガス発生が少ない フェノールフォームは高い断熱性能と防火性能を併せ持つため、薄い壁厚でも高断熱を実現したい場合や、防火性能が求められる部位に適しています。 <フェノールフォームの主な製品> ・旭化成建材株式会社:ネオマフォーム ・フクビ化学工業株式会社:フェノバボード ・ニチハ株式会社:だんねつくん 【自然素材系断熱材】 セルロースファイバー 自社施工:王子製袋株式会社/ダンパック セルロースファイバーは古紙を主原料とした環境に優しい断熱材です。 項目 内容 熱伝導率 0.038~0.043 W/(m・K) 密度 45~65 kg/m³ 調湿性 非常に優れている 耐火性 難燃処理済み 施工方法 主に吹込み工法 遮音性 優れている 価格帯 中程度 環境負荷 リサイクル材料使用で低い セルロースファイバーは、繊維の間に多くの空気を含むため断熱性能が高く、また湿気を吸収・放出する性質があるため、室内環境を快適に保つ効果があります。防虫・防カビ処理が施されているため、長期的にも安心して使用できます。 <セルロースファイバーの主な製品> 王子製袋株式会社:ダンパック 株式会社デコス:デコスファイバー 日本製紙木材株式会社:スーパージェットファイバー 羊毛断熱材 引用:株式会社 アイティエヌジャパン/ウールブレス 羊毛を主原料とした天然素材の断熱材で、サステナブルな住宅に適しています。 項目 内容 熱伝導率 0.035~0.045 W/(m・K) 密度 15~30 kg/m³ 調湿性 優れている 耐火性 難燃処理済み 施工方法 ボード状またはロール状 価格帯 高価 環境負荷 天然素材で非常に低い 羊毛は天然のタンパク質繊維でできており、湿気を吸収・放出する能力が高く、室内の湿度調整に優れています。また、有害物質を吸着・分解する性質もあり、シックハウス症候群の原因となる化学物質を低減する効果も期待できます。 <羊毛断熱材の主な製品> ・株式会社 アイティエヌジャパン:ウールブレス(ニュージーランドの断熱材、代理店を通して販売) ・株式会社コスモプロジェクト:サーモウール ・長尾商事株式会社:エコール 木質繊維断熱材 引用:株式会社イケダコーポレーション/シュタイコフレックス 木材チップや端材を原料とした環境に優しい断熱材です。 項目 内容 熱伝導率 0.038~0.048 W/(m・K) 密度 40~270 kg/m³ 調湿性・蓄熱性 非常に優れている 耐火性 難燃処理済み 施工方法 ボード状で提供 価格帯 中~高価格 環境負荷 天然素材でカーボンニュートラルに近い 木質繊維断熱材は欧州で広く普及しており、日本でも徐々に認知されつつあります。木材の持つ調湿性と蓄熱性を活かし、一年を通じて快適な室内環境を実現します。また、製造時のCO2排出量が少なく、環境に配慮した住宅づくりに貢献します。 <木質繊維断熱材の主な製品> ・株式会社イケダコーポレーション:シュタイコフレックス(ドイツの断熱材、代理店を通して販売) ・GERMAN HOUSE株式会社:ソフテック 麻(ヘンプ)断熱材 引用:thermo-hanf 麻の茎から作られた天然繊維の断熱材です。 項目 内容 熱伝導率 0.038~0.045 W/(m・K) 密度 25~40 kg/m³ 調湿性 非常に優れている 耐カビ性 天然の抗菌性あり 施工方法 ボードまたはマット状 価格帯 高価 環境負荷 栽培過程で農薬使用がほぼなく、極めて低い 麻は成長が早く、除草剤や農薬をほとんど必要としない持続可能な資源です。天然の抗菌性を持ち、カビや害虫に強いため、長期的にも安心して使用できます。また、調湿性に優れているため、湿気の多い日本の気候に適しています。 <麻(ヘンプ)断熱材の主な製品> ・von Hanf:ヘンプリス・フレックス ・麻日株式会社:テルモハンフ(ドイツの断熱材、代理店を通して販売) 断熱材のメリット・デメリット徹底比較 早見表で見る断熱材 各断熱材は、その素材や施工方法により特徴が異なります。例えば、繊維系断熱材は低コストで施工が容易で、防火性や遮音性に優れていますが、湿気に対する耐性が低い点が課題です。一方、プラスチック系断熱材は非常に高い気密性と断熱性能を持ち、複雑な形状にも対応できますが、VOCなど化学的懸念や環境負荷の問題が指摘される場合があります。自然素材断熱材は環境負荷が低く、調湿性や遮音性に優れていますが、施工には専門知識が必要で、初期費用が高めになることもあります。 ここまで紹介した各断熱材の特徴を、比較しやすいよう一覧表にまとめます。 断熱材名 熱伝導率 密度 施工性 耐火性 耐水性 防音性 価格帯 環境負荷 グラスウール △ 〇 ◎ ◯ △ △ ◎ ◯ ロックウール 〇 〇 ◎ ◎ △ ◯ ◎ ◯ 高性能グラスウール ◎ 〇 ◯ ◯ △ ◯ ◯ ◯ 硬質ウレタンフォーム ◎ 〇 △ △ ◎ ◯ ◯ △ 押出法ポリスチレンフォーム (XPS) 〇 〇 ◯ △ ◎ △ ◯ △ ビーズ法ポリスチレンフォーム (EPS) 〇 △ ◯ △ ◎ △ ◯ △ フェノールフォーム ◎ 〇 ◯ △ ◎ ◯ △ △ セルロースファイバー 〇 〇 △ ◎ △ ◎ ◯ ◎ 羊毛断熱材 〇 △ △ ◯ △ ◯ △ ◯ 木質繊維断熱材 〇 〇 △ ◎ △ ◎ △ ◯ 麻(ヘンプ)断熱材 〇 〇 〇 ― △ △ △ ◎ ◎:非常に優れている 〇:良い、満足できるレベル△:平均的 ✕:不十分、性能が低い、または推奨できない―:該当なし、または評価対象外 環境・健康に配慮した断熱材の選び方 エコ住宅向けの特徴 エコ住宅では、再生可能資源の活用やCO2排出量の削減が重視されます。セルロースファイバーは再生紙を原料とし、製造時のCO2排出量が従来の化学系断熱材より大幅に低減されるとされています。また、天然素材であるウールやコルクは、有害化学物質を使用しないため、健康面でも安心して使用できます。 安全性・環境負荷チェックポイント 断熱材を選定する際は、ホルムアルデヒドやVOCの排出が国際基準や国内規格に適合しているか、また使用済み製品のリサイクル性や廃棄時の環境負荷についても確認しましょう。 施工をすぐに検討する方向け:失敗しない断熱材選びのポイント 施工業者との連携と見積もりの取り方 断熱工事の成功には、信頼できる施工業者との連携が不可欠です。見積もりを取得する際は、条件に合わせた提案内容(施工条件、使用製品、費用内訳など)を明確にしてもらい、保証内容やアフターサービスの詳細も確認しましょう。 成功するためのポイント 各断熱材の特性を十分に理解し、適切な施工方法を選定すること、そして見積もりの透明性と保証内容の確認が、断熱工事成功の鍵となります。 断熱材の施工前後の比較事例と効果検証 施工前後の効果 断熱工事による室内温度の安定化や、冷暖房光熱費の削減効果は、断熱材の効果を示す重要な指標です。適切な断熱材を用いることで、室内温度が安定し、エネルギー効率が向上します。 光熱費の変化 調査によれば、適切な断熱工事により、冷暖房光熱費が年間平均で10~20%削減される傾向があり、住環境の快適性も向上します。 失敗しないための断熱材選びの注意点と回避策 よくある失敗例と原因 断熱材選定時に避けるべき失敗例として、以下の点が挙げられます: 施工方法の誤認:断熱材の特性に合わない施工方法の採用により、結露やカビが発生する恐れがある。 環境・健康面の配慮不足:低価格を優先して、有害物質基準を満たさない製品を選定してしまうリスク。 住宅の特性に合わない選定:築年数、建物構造、地域の気候条件に適さない断熱材を使用すると、期待する効果が得られない。 回避策とアドバイス 十分な情報収集と複数の情報源による比較、専門家や施工業者への相談が重要です。また、複数の業者から見積もりを取得し、内訳や保証内容を確認することで、失敗のリスクを低減できます。 よくある質問(FAQ)とその回答 Q1: 断熱材の耐用年数はどのくらいですか? A: 断熱材の耐用年数は素材により異なりますが、グラスウールやロックウールの場合は一般的に25〜30年、コルク断熱材は40年以上が目安となります。施工状態や定期点検によっても変動するため、定期的なメンテナンスが推奨されます。 Q2: DIYで断熱工事は可能でしょうか? A: 一部の断熱材(発泡スチロールやグラスウールなど)はDIY施工が可能ですが、最適な断熱効果を得るためには専門的な知識と技術が必要です。特にウレタンフォームは専用設備が必要なため、初めての場合は専門業者に依頼するのが安全です。 Q3: どの断熱材が最も省エネ効果に優れていますか? A: 省エネ効果は断熱材の熱伝導率、施工方法、そして建物の条件により変わります。ウレタンフォームは非常に低い熱伝導率と高い気密性により優れた省エネ効果が期待でき、セルロースファイバーは調湿性の高さから総合的な省エネ効果を発揮します。各家庭の条件に合わせた選定が重要です。 現場でのトラブルシューティング方法 断熱材が均一に広がらない場合は、現場の温度や湿度の管理と施工方法の見直しを行い、湿気によるカビや結露が発生する場合は、防水対策や換気システムの点検・改善が必要です。 まとめ「自分に最適な断熱材の見つけ方」 断熱材に絶対的な正解はなく、どれが合うかは住宅の状況や重視したいポイントによって変わります。 費用を抑えたいのか、断熱性能を重視したいのか、湿気や防音性まで考えたいのかによって、向いている断熱材は異なります。 また、断熱材は素材そのものの性能だけでなく、施工する部位や工法、施工精度によっても仕上がりが変わります。 そのため、断熱材を比較するときは、価格や性能だけで決めるのではなく、住まい全体との相性まで含めて考えることが大切です。 新築やリフォームで断熱材選びに迷ったときは、複数の選択肢を比較しながら、自宅に合った方法を検討することが大切です。だからこそ、素材の違いだけでなく、住まいの状態を踏まえて提案してくれる業者選びも重要になります。 断熱施工業者の選び方 断熱工事を成功させるには、断熱材の種類だけでなく、施工を依頼する業者選びも重要です。 業者を選ぶときは、施工実績や施工事例だけでなく、建物の状態や築年数に合わせて提案してくれるかを確認しましょう。 また、見積もりの内訳が分かりやすいか、施工後の保証や点検体制があるかも大切なポイントです。 断熱材は施工精度によって効果が変わりやすいため、素材の説明だけでなく、施工方法まで丁寧に説明してくれる業者を選ぶと安心です。 信頼できる業者に相談しながら進めることで、自宅に合った断熱工事を選びやすくなります。 \ 長野県にお住まいの方 / 「自宅に合う断熱材を知りたい」「どこを優先して断熱すべきか確認したい」という方は、無料断熱調査をご活用ください。