【長野県】セルロースファイバーで非破壊断熱

【2024年長野県版】断熱等性能等級別セルロースファイバー断熱材の施工基準

【2023年長野県版】断熱地域区分と断熱等性能等級別セルロースファイバー断熱材の施工基準

こんにちは。テオリアランバーテックのヤナギサワです。当社では長野県全域でセルロースファイバーでの断熱施工(新築・リフォーム)を行っています。

南北に広い長野県ですが、地域によって冬は北海道なみに寒く、夏は30℃を超える猛暑日も珍しくない寒暖差の激しいエリアです。そのため一年を通して健康で快適に生活するためには家の断熱性能の向上が重要です。そこで本記事では、長野県に注目した断熱等性能等級別セルロースファイバー断熱材の施工基準について紹介します。

セルロースファイバー断熱材とは

セルロースファイバー断熱材は、環境に優しい素材として注目されています。再生紙を原料としており、生分解性が高いため、廃棄物処理の問題が少なく、CO2の排出量も削減することができます。また、保温性能に優れているため、冬場の暖房費の節約にもつながります。さらに、防音効果もあるため、住宅内の騒音を軽減することができます。空気を含む繊維構造が断熱性能を高めるだけでなく、調湿性能や防虫性能もあります。

断熱等性能等級とは

断熱等性能等級とは、一般的に「断熱等級」と言われており、住宅の断熱性能と省エネ性能をランク付けする制度です。外壁や開口部の断熱性能を示す「外皮平均熱貫流率(UA値/ユーエー値)」と「平均日射熱取得率(ηAC値/イータエーシー値)」を示す指標で、等級が高いほど断熱性能が高くなります。断熱性能が高いと、冬は暖かく、夏は涼しい快適な住まいになります。また、省エネ性能が高いほど、エアコンや冷暖房などの光熱費を節約できます。

断熱等性能等級は、2023年現在では等級2~7に分類されます。2025年には等級4が最低基準になり、ZHE(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準が一般的になることが想定されます。断熱材の種類や厚み、密度は断熱等性能等級を考えるうえで外せない重要な指標となります。
また、2024年4月からは「建築物の省エネ性能表示制度」も始まっています。これは、建築物の購入や賃借する際に省エネ性能とともに断熱性能を分かりやすく表示する制度で、エネルギー消費性能・断熱性能への関心が高まっていることがうかがえます。
※新築以外の既存建築物については表示がない場合があります。

 

断熱等性能等級別の施工基準

長野県の省エネ基準の地域区分と断熱等性能等級

長野県は、気候や地域によって4つの地域区分に分けられています。地域区分によって必要な断熱性能が異なるため、断熱等性能等級も地域区分によって決定されます。

  • 地域区分2:標高の高い地域、積雪が多く冬期の気温が特に低い地域
  • 地域区分3:標高の高い地域、積雪が多く冬期の気温が低い地域
  • 地域区分4:標高が低く、積雪が少なく冬期の気温が比較的高い地域
  • 地域区分5:南信州地域、長野県の南部に位置し、積雪が少ない地域

詳しくは以下の市町村に分類されます。

省エネ基準の地域区分
地域区分 市町村名 推奨する
断熱等性能等級
塩尻市(旧楢川村に限る。)、川上村、南牧村、南相木村、北相木村、軽井沢町、木祖村、木曽町(旧開田村に限る。) 等級4以上
上田市(旧真田町、旧武石村に限る。)、岡谷市、小諸市、大町市、茅野市、佐久市、小海町、佐久穂町、御代田町、立科町、長和町、富士見町、原村、辰野町、平谷村、売木村、上松町、王滝村、木曽町(旧木曽福島町、旧日義村、旧三岳村に限る。)、麻績村、生坂村、朝日村、筑北村、白馬村、小谷村、高山村、山ノ内町、野沢温泉村、信濃町、小川村、飯綱町 等級4以上
長野市、松本市、上田市(旧上田市、旧丸子町に限る。)、諏訪市、須坂市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、飯山市、塩尻市(旧塩尻市に限る。)、千曲市、東御市、安曇野市、青木村、下諏訪町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村、松川町、高森町、阿南町、阿智村、根羽村、下條村、天龍村、泰阜村、豊丘村、大鹿村、南木曽町、大桑村、山形村、池田町、松川村、坂城町、小布施町、木島平村、栄村 等級3以上
飯田市、喬木村 等級3以上

※2025年4月から、法改正により「省エネ基準適合義務化(断熱等性能等級4)」がスタートします。これを考えると長野県のすべてのエリアで、断熱等性能等級4以上にすることが望ましいかと思います。

 

断熱等級別セルロースファイバー断熱材の施工基準

セルロースファイバー断熱材で施工する場合の天井、壁、床の厚みと密度は以下の表のようになります。

断熱等性能等級 断熱部位 厚み(mm) 密度(kg/㎥)
等級4 天井 200 25
100 50
100 50
等級5 天井 250 25
150 50
150 50
等級6 天井 300 25
200 50
200 50
等級7 天井 350 25
250 50
250 50

ただし、窓の仕様によっては上記の限りではありません。

 

まとめ

以上、長野県版の省エネ基準の地域区分と断熱等性能等級別セルロースファイバー断熱材の施工基準についてご紹介しました。断熱材の適切な選定と施工により、快適な住環境の実現だけでなく、省エネやCO2削減にも貢献できます。また、地域区分や施工箇所によって適切な厚みや密度が異なることもご理解いただけたかと思います。これらの情報を参考に、より良い住環境の実現に向けて取り組んでいただければ幸いです。

 

 

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