【断熱リフォーム】重要なのは窓だけ？非破壊でできる床・天井断熱で夏も冬も快適に！ 公開日：2022年9月20日／更新日：2024年9月18日 目次 Toggle 断熱の種類と方法窓の交換・追加窓ガラスの交換窓の交換「カバー工法」窓の交換「はつり工法」内窓の追加壁・天井・床への断熱材施工断熱材の種類断熱材の施工方法内断熱（充填断熱工法）外断熱（外張断熱工法）壁への断熱材施工内壁外壁天井（または屋根）への断熱材施工敷き込み工法・吹き込み工法張り上げ工法屋根（または天井）への断熱材施工敷き込み工法・吹き込み工法屋根上側からの施工床への断熱材施工室内側からの施工床下からの施工まとめ 断熱の種類と方法 ひと言に「断熱」と言っても住宅の断熱にはいろいろな種類と方法があり、冷暖房効率を良くするためには優先的に取り掛かるべき箇所があります。今回は、断熱の種類「窓の交換・追加」と「断熱材の施工」の２つに分けて紹介していきます。 ＼ こんな方におすすめの記事です ／・お家が寒い！お家が暑い！・断熱リフォームってどんなことをするの？・工事のために片づけたり、仮住まいが必要なんじゃ…？ 引越し不要でできる断熱リフォームも紹介しています。最後までご覧いただき、快適な住まい作りの参考にしていただければ幸いです。 窓の交換・追加 1つ目は『窓の交換・追加』です。 住宅の断熱で1番重要なのが開口部の断熱です。（開口部とは窓・玄関扉・勝手口扉のことを指します。）夏の冷房時の室外からの熱の侵入、そして冬の暖房時の室内の熱の損失は、それぞれ窓がダントツ1番！つまり壁・天井・床下に断熱材が入っているから断熱性能が充分というわけではないのです。断熱が入っていない住宅の場合にも、窓断熱は優先して取り入れていただきたいところになります。では、さっそく窓ガラスの交換・窓の交換・内窓の追加について解説します。 窓ガラスの交換 窓ガラスの交換とは、現在のサッシはそのままにガラス部分のみを入れ替える方法です。単板ガラスから複層ガラスへの交換といったように、ガラス部分のみの交換なので見た目に大きな変化はありません。 窓ガラス交換のメリット 断熱効果がアップする 結露防止になる 防音効果がアップする 工事費用が安い 短時間で取付けできる 窓ガラス交換のデメリット サッシを変えないので、サッシ部分の結露は防げない アタッチメントを使い既存の窓枠に装着するが、ガラス部分が厚くなるので網戸に当たったり、開閉に支障が出たり、取付けできないといったことがある 窓の交換「カバー工法」 窓のカバー工法とは、今あるサッシに新しいサッシを被せ、断熱性能の高い新しいガラス戸を取り付ける方法です。 カバー工法のメリット 窓ガラス交換と比べると断熱効果がさらにアップする 窓ガラス交換と比べるとガラス面だけでなくサッシも結露防止になる 窓ガラス交換と比べると防音効果がさらにアップする 歪みが解消され、開閉がスムーズになる 壁を壊さないので、短時間で取付けができる はつり工法と比べると価格が安い カバー工法のデメリット 窓ガラスの交換と比べると費用がかかる 既存のサッシ新しいサッシを設置するため、ガラス面が一回り小さくなる 窓の交換「はつり工法」 窓のはつり工法とは、外壁をカットしてサッシを枠ごと取り除き、新しい窓枠を入れる方法です。 はつり工法のメリット 窓ガラス交換と比べると断熱効果がさらにアップする 窓ガラス交換と比べるとガラス面だけでなくサッシも結露防止になる 窓ガラス交換と比べると防音効果がさらにアップする カバー工法のように開口部が狭くならない はつり工法のデメリット 窓ガラス交換と比べると費用がかかる カバー工法と比べると費用がかかる 壁を壊すので工期がかかる 内窓の追加 内窓の設置は、既存の窓はそのままで室内側にもう1つ窓を作るというものです。二重窓にすることで内側の（室内からの）見た目が変わります。 内窓設置のメリット 断熱効果がアップする 結露防止になる 防音効果がアップする 壁を壊さないので、短時間で取付けができる 窓ごと交換するより価格が安い 内窓設置のデメリット 窓を開ける際に手間になる 掃除の手間が増える 窓枠部分に設置するので場合によっては施工が出来ないこともある 壁・天井・床への断熱材施工 2つ目は『壁・天井・床への断熱材施工』です。 住宅の断熱リフォームで多くの方が一番に考えられるのはこちらではないでしょうか？1つ前で開口部の断熱が最も大切だとお話ししましたが、断熱窓に交換した後は、断熱材の施工がおすすめです。 断熱材の施工をすることで、床の底冷えや外気との遮断に効果的。魔法瓶のようなものなので、冷暖房効率のアップにつながります。 しかし断熱材にはたくさんの種類があり、どんなに高くて良い断熱材を使っていても、正しい施工がされていないと断熱の効果は発揮されません。床下や天井など、目には見えないところだからこそ施工や使用する断熱材についての説明を聞き信頼できるプロにお願いしましょう。 では、断熱材の種類・施工方法・施工箇所についてお話していきます。 断熱材の種類 断熱材には大きく分けて、繊維系・自然系・発泡プラスチック系があります。 既に断熱材が入っているお家でも、十分な厚みがなかったり、さらに隙間があったりすると断熱性能はぐんと下がってしまいます。そんな場合でも、種類によっては既存の断熱材に追加する形で施工をして厚みを出したり、隙間を埋めるということも可能です。 断熱材は種類が豊富で、ボード状・マット状・ばら状（綿状）・現場発泡など形状も様々です。そして、それぞれにメリット・デメリット、向き・不向きがあります。 断熱材の施工方法 断熱材の施工方法には内断熱（充填断熱工法）と外断熱（外張断熱工法）があります。 内断熱（充填断熱工法） 内断熱（充填断熱工法）とは、柱や梁などの構造躯体の内側に断熱する工法です。 日本では一般的な工法で、グラスウール・ロックウール・セルロースファイバーなどの繊維系断熱材が主に使われます。 鉄筋コンクリート造のものを「内断熱」、木造・鉄骨造のものを「充填断熱工法」と呼び方が変わります。 内断熱（充填断熱工法）のメリット 工事が容易なため 価格が安い 建物形状を問わない 劣化しにくい 内断熱（充填断熱工法）のデメリット 隙間が出来やすい 防湿気密に注意が必要 柱や梁など断熱されていない部分からは 熱が伝わる 外断熱（外張断熱工法） 外断熱（外張断熱工法）とは、柱や梁などの構造躯体の外側に断熱する工法です。 高温多湿の日本に向いており、近年注目されている工法で、ウレタンフォーム・ポリスチレンフォーム・フェノールフォームなどのプラスチック系断熱材が使われます。 鉄筋コンクリート造のものを「外断熱」、木造・鉄骨造のものを「外張断熱工法」と呼び方が変わります。 外断熱（外張断熱工法）のメリット 隙間が出来づらい 結露しにくい 柱や梁ごと断熱材で覆っているので、外気の影響を受けづらい 外断熱（外張断熱工法）のデメリット 価格が高い 経年劣化の恐れがある 複雑な建物形状には向かない 断熱材の重みで外壁が垂れ下がる恐れがあるので、厚みをとれない（50mm程度が限界） 施工が難しく技術が必要 壁への断熱材施工 内壁 室内側の壁を壊して施工する 家具や荷物を動かす必要があり、工期もかかる 壁を壊すので価格が高い（内装リフォームなどと一緒に進めると◎） 外壁 壁を壊して施工する 壁を壊すので工期がかかる 壁を壊すので価格が高い（外壁リフォームなどと一緒に進めると◎） 天井（または屋根）への断熱材施工 敷き込み工法・吹き込み工法 天井を壊さず小屋裏より施工する 天井を壊さないので、工期は短く価格は安い 屋根への施工に比べ面積が少ないので、工期は短く価格は安い 結露が出来やすいので換気必須 張り上げ工法 天井を壊して施工する 天井を壊すので家具や荷物を動かす必要があり、工期がかかり価格も高い（内装リフォームなどと一緒に進めると◎） 屋根への施工に比べると面積が少ない分、価格を抑えられる 結露が出来やすいので換気必須 屋根（または天井）への断熱材施工 敷き込み工法・吹き込み工法 屋根を剥がさず小屋裏から施工する 屋根を剥がさないので、工期は短く価格も安い 天井への施工に比べると面積が広い分、価格は上がる 屋根の通気必須 屋根上側からの施工 屋根を剥がして施工する 屋根を剥がすので、工期がかかり価格も高い（屋根の葺き替えリフォームなどと一緒に進めると◎） 天井への施工に比べると面積が広い分、価格は上がる 屋根の通気必須 床への断熱材施工 室内側からの施工 床板を剥がして施工する 床板を剥がすので家具や荷物を動かす必要があり、工期がかかり価格も高い（張り替えリフォームなどと一緒に進めると◎) 仮住まいへの引っ越しが必要な場合は、その分の費用も発生する 床下からの施工 床板を剥がさず施工する 床板は剥がさないので、工期は短く価格も安い 引っ越し不要 まとめ 断熱リフォームについて、窓と断熱材施工のお話をしました。断熱リフォームでは、お家の中で一番外気の影響を受けやすい窓断熱を優先的に行うことをおすすめします。窓の断熱リフォームでは、短時間でできる内窓設置がおすすめ！さらに、足元からの底冷え解消のための床下断熱や、夏の2階の暑さを軽減する天井断熱と合わせれば、冬も夏も快適な住環境が整います。 テオリアランバーテックでは、環境と人にやさしい断熱材『セルロースファイバー』を使用した断熱リフォームを行っております。非破壊でできる床下断熱・天井断熱・内窓設置は、テオリアランバーテックにお任せください。 お家の断熱無料調査を行っていますので「家の中なのに寒い」「家の中なのに暑い」「部屋間の温度差でヒートショックが心配」など、お悩みをお気軽にご相談ください。 執筆者 Ikeda 寒さは苦手な夏生まれ女子。断熱・シロアリ・エクステリアを勉強中。 ふわふわかわいい『セルロースファイバー』や、寒い住宅の原因や対策などなど・・・ 快適な住環境についての情報を発信していきます！
